箱根そばで満腹になって、ホームに上がる。何気なく歩いていてつい上り車線のホームへ上がろうとしているのに途中で気づいて、慌てて階段を駆け下りる。１２時１０分発の下りの小田原行き急行が殆ど待つこともなくやってきた。前のほうで待ったのだが、座れないということはなさそうだった。この当時、計画停電はなくなっていたが、相変わらずの省エネ推奨でエアコンは点いておらず、窓が少しずつ開けられていた。花粉が辛いのでなるべくゴーグルをするようにしていた。小田原駅で外人の家族も乗ってきた。箱根湯本に着くと、１０分後ぐらいに強羅行きの箱根登山鉄道が出るというので、きっと混むだろうと思って、早めにホームに行って並んでしまうことにする。そうとはしらない旅行客たちが三々五々乗り場に集まってきて、電車が入ってくる頃にはかなりの列が出来ていた。何とか前から２番目に並べたので、楽勝で座る席を確保出来た。案の定、発車前に立ち席の人で電車は溢れていた。小田原―箱根湯本間は、正式には箱根登山鉄道線らしいのだが、使っている車両は小田急のもので、所謂登山電車はやはり湯本からの始発らしかった。後で調べると元々は別の鉄道会社で小田原まで乗り入れていたものが、小田急に吸収されたらしい。ちょうどこの日は震災後初めてロマンスカーの運行が再開された日だったようで、それもあってか観光客は外人を含めて多かったようだ。
