東京都内への一日旅には小田急のロマンスカーという特急を予約するのがこの頃から当たり前になっている。予約システムもいろいろ変遷があって、日記によると、それまでプッシュホン予約だったものがこの時の東京行きから音声予約に変ったとあった。
東京ジャーミーは代々木上原駅を出てすぐの場所だった。何の案内もなく入っていいものか迷ったがおそるおそる扉を開いてみると、見物客は我々の他は誰も居らず爽やかな感じの若者が招き入れてくれ丁寧に説明もしてくれた。
礼拝堂は２階にあって、更にその上に階段を上がって桟敷席がある。説明によるとそこは女性専用らしいのだが、誰も居なかったのでそこにも上がらせて貰った。偶像や調度品は殆どなく、幾何学模様の美しい彩りの壁とステンドグラスが静かな落ち着いた雰囲気を作っていた。
帰りがけに事務所兼受付に寄ると、なつめやしのドライフルーツのような不思議な食べ物を貰った。外に出て頬張ってみると、甘くない小豆のような不思議な味がした。隣が元の集会所だったらしい明治か大正期のサイディングの建物があって、これも外側だけぐるっと周ってみた。
