2020-09-12 伊豆菖蒲沢 石拾いの旅 16 夜はずっと窓の外から聞こえてくる波の音を聞きながら寝入っていた。うるさいかとも思ったのだが、意外にも心地良いBGMになっていたようだ。 朝6時前に起きてまだ誰も来て居ない一番風呂を浴びに行く。 湯に浸かりながら昨夜のカップルを思い浮かべる。男性の奇妙な振る舞いから宗教団体に関連するのではと思っているうちに、行きがけに通り過ぎたある新興宗教団体の総本山である大伽藍の事を思い出し、そこの巫女と寺男ではないかなどと勝手な妄想を膨らませる。