norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

プレーリーで経験した故障、不具合

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 昨日は熱中症に罹ってしまった。軽微なものではあるのだが、殆ど歩くことが出来ず、千歩未満の3桁歩数で終わってしまった。このブログを始めてから初めての事だ。いまだ居組(いぐみ)駅管内ということになる。

 

 プレーリーで一番最初に経験した不具合は、ドアヒンジのガタ音だったと思う。センターピラー無しで且つ大型スライド式リアドアという構造上かなり無理がある設計だったので、ある程度は仕方が無かったのかもしれない。完治こそしなかったが、ヒンジ部分の調整でかなり良くなった。

 もうひとつはスピードメーターの故障だ。ある時、道路を走っていて突然メーターの針が零にすとんと落ちたのだ。てっきりスピードメーターケーブルが外れたか切れたのだと思った。しかし、ディーラーに持ち込むと電気的な故障とかで、インストパネルのメーター・一式交換だった。確かまだ保証期間内だった筈だ。このおかげでオドメータ―は2万km弱戻ることになる。中古車として売る時に若干有利になると密かに喜んだものだった。

 更にもうひとつ。これも電気的な故障だったが、エアコンがある日突然効かなくなった。夏の盛りで、すぐに修理に出したのだが、何かの電気回路部品を交換したとのことだった。プレーリーで経験した不具合は、このドアヒンジのガタ音、スピードメーター、エアコンの三つだったと思う。

 

 不具合では無かったと思うのだが、プレーリーを使っていてそれまでに経験したことのないことがあった。それは触媒温度警報ランプの点灯だ。70年代後半ぐらいから、日本マスキー法とも呼ばれる排気対策規制が行われるようになり、初期のCVCCエンジンなどを除いて、すべからく日本の車には触媒という装置が搭載されるようになる。この触媒という装置は、エンジンで燃え残った炭化水素類を燃やしたり、酸化したりなくて出来た一酸化炭素を酸化させて無害な二酸化炭素に換えたり、酸化してはいけないのに酸化してしまった窒素酸化物を還元して無害な元の窒素に戻したりしてやる装置だ。酸化させる、つまり燃やすことが起きる装置なので熱を発生する。それが危険なほど高温になる場合があるので、触媒温度センサーなるものを取り付けて温度を常にモニターし、危険な高温になった際に警報ランプを点けて運転者に報せるという仕組みになっている。実は、N社でエンジン関係の設計をしていた頃に、この触媒温度センサーなる部品の設計担当もしていた事があって、この仕組みはよく知っていた。

 普通は点灯しない警報ランプで、一生涯点灯しない車も多い。ところが私が使っていたCA18型というシングルキャブレター方式のエンジンでは高速道路などで追越しの為にエンジン回転を急激に上げたりすると、よく点灯することがあったのだ。最初に経験した時は吃驚して、慌ててスピードを落とし、のろのろ走りながら様子を見て、暫くして消灯するのを確認してから元のスピードに戻したものだった。

 キャブレター方式のエンジンというのは、空気の流れる勢いを用いて燃料をエンジンに送り込むものなので、その量を自由自在に調整するというのはなかなか難しい。急加速の際に燃料の量を急激に増やすと不必要な燃料がエンジンに送り込まれ、多過ぎた燃料が触媒の中で急激に燃える為に起こるようだった。

 キャブレター方式は80年代に入ってからどんどん廃止になり、90年代には日本向けと米国向けでは全て燃料噴射方式に変って燃料の量が微細に調整可能になったので、触媒温度センサと警報ランプも廃止されたようだった。

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