(亘理駅前 悠里館)
浜吉田を出て、亘理(わたり)、逢隈と過ぎた。常磐線が東北本線と合流する岩沼まではあと2kmほどだ。
亘理駅のすぐ傍には、悠里館という変わった建物がある。郷土資料館や図書館を内蔵する駅に隣接した建物だが、見掛けはお城の天守閣だ。何故、悠里というのか、何を模しているものなのかはわからない。
これに似た物を何処かで見たような気がした。そしてやっと思い出したのは小田原城址すぐ傍の国道1号線沿いにある外廊(ういろう)社本店だ。こちらはどう見ても、小田原城天守閣を模しているようだ。
ういろうは、ねっとりしたお餅のようなお菓子として有名だが、元はこれとは別で、仁丹に似た薬で室町から江戸時代にかけて広く作られるようになった大衆薬だそうだ。薬のういろうも、お菓子のういろうも日本全国のいろんなところで名産として売られているようだが、なぜ薬とお菓子があるのか、よく判らない。