とうとう京都に着いてしまった。京都を目指していたのに、着いてしまったというのも変だが、その先をどうするかまだ考えついていないのにという気持ちがあるせいだ。また暫くは京都の街でもうろついてみるしかない。
東海道、中山道の終点は三条大橋である。昨年末から今年初めと二度京都に滞在していて、だいぶ京都の街の造りが頭に入ってきた。御所のある辺りから一条、二条と東西に走る通りがあって、一番の繁華街は三条から四条に掛けての辺りだろうか。京都駅は七条と八条に挟まれている。
三条の通りは他の四条や五条などに比べて意外に狭い。古い通りがそのまま残っているせいなのかもしれない。そう言えば、品川辺りにある古来の東海道も意外なほど狭い路地である。
三条大橋には何時から作られたのか、弥次喜多の銅像があった。つい見過ごして通り過ぎてしまいそうな地味な造りである。京都にはそれだけ見て飽きない物で溢れているせいなのだろう。