norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

トラピスト修道院

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 五稜郭の次に向かったのはトラピスト修道院だった。向かったというが、函館から目的地の松前へは海岸線に沿って延々行くしかなく、その途中にあったというに過ぎない。海岸線から修道院までは結構な距離があった気がする。そもそも修道院なんてものは駅前や繁華街にある筈も無く、山奥の淋しい場所にあるほうが普通だろう。トラピストも山ではなかったと思うが深い林の奥にひっそりとあった気がする。トラピストバタークッキーの缶に印刷されている見覚えのある建物が見えてきたところで鉄製の大きな門があってそこからは行けないようになっていた。今はどうか知らないが、グーグル地図では自動扉となっているので入って行けるようになったのかもしれない。売店も今の地図にはあるが、当時はそんなものがあったという記憶はない。

 今日の画像は雪の北海道をよく描いている樋口洋氏の描いた作品で確か日展に出品されていたものだったように思う。

 

初めてのレンタカー

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 函館ユースに泊まった翌日と翌々日はレンタカーを使うことにした。友人の居る松前という所までは国鉄の電車でも行ける筈だったが、途中にある五稜郭トラピスト修道院、トラピスチヌス修道院なども廻ってみたく、時間を考えたら車のほうが効率的に廻れると考えたのだ。松前の友人の家が駅からどれくらい離れているのかも判らないこともあった。

 函館市内の駅近くのレンタカー屋でトヨタのスプリンターセダンを借りる。レンタカーを借りるのは初めての経験だった。友人のM氏が乗っていたのがトヨタカローラで、殆ど同じ形で何度か運転させて貰ったこともあるので親しみやすいと思ったからだ。

 最初に函館を北上して五稜郭を目指す。五角形の星型をした城塞跡だ。すぐ傍にタワーがあってそこから見下ろすことが出来るので入場料を払って登ってみた。このタワーは私が北海道旅行をした当時のものと現在のものでは建て替わっているらしい。

 

函館山 百万弗の夜景

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 ユースのチェックインを済ませ、翌日、友人との再会のアポを取ってからいよいよ函館山を目指す。ロープウェイに乗り込んだ時にはまだ明るかった。しかしそろそろ明かりが点き始めるという頃だった。

 頂上について、どんどん暗くなってゆくなかで、光り輝いていく函館の街の灯りをずっと見ていた。

 帰りは何故かバスを使ったと記憶している。バスの方が安かったからかもしれない。バスに乗り込んで走りだしてから、車窓に雨粒が付き始めているのに気づいたのだった。

 

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一週間ぶりの函館

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 小樽を昼過ぎに出て、一週間ぶりに函館に戻ってきたのはもう夕方になっていたように思う。北海道初日に泊り損ねたユースにまず向かう。函館から路面電車に乗って二駅ぐらい離れていたと思うが、確か湯の川温泉という場所だった。まずユースに行ったのは函館山へ夜景を観に行くのに荷物を置いて身軽になっておきたかったのと、北海道に居る唯一の友人に翌日逢うアポを採る電話をする為だった。

 10円玉をいっぱい掻き集めてユースのピンク電話から勤め先の中学校へ掛けたのだったと思うが、北海道二泊目で泊めて貰った長万部の実家の母上が下宿先に来てくれる事になったので一晩泊めてくれるというのだ。函館のユースを最終日に決めていて、そろそろ旅行の軍資金も心細くなってきていたので、願ったりかなったりだった。

 そろそろ黄昏てきた頃、再び函館市街に戻って函館山を目指すことにする。

 

小樽 浮き玉

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 小樽には結局2時間ぐらい居たのだったと思うが、最後に街角の喫茶店に入って珈琲を頼んでいる。

 小樽で思いだすのは、その喫茶店に飾ってあった浮き玉と称する独特のものだ。ガラスで出来た球形のもので、外側に粗い網のようなもので包まれている。浮き玉というくらいだから、浮きとして漁業で使うものなのだろう。どうやって使うものなのか想像出来ないのだが、インテリアとして置かれていると、いかにも小樽に居るのだという実感が湧いてくる不思議な物体だった。

 そしていよいよ最後の宿泊地になる筈だった函館へと向かったのだった。

 

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小樽の岸壁 今昔

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 小樽の岸壁に辿り着いて二枚の写真を撮っている。このブログで5年ほど前にも紹介しているのだが、この旅行をした40数年前の写真と同じ場所を5年前にもグーグルストリートビューで探し出している。変わっている部分もあるが、殆ど同じ風景がそこにあった。

  冒頭の画像が40数年前、次が5年前。

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 更にもう一組、40数年前と5年前。

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小樽 弾丸ツアー

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 札幌を廻った後は、もう旅の終盤で最後に函館に一泊して帰るつもりでいた。しかしその前に小樽の街を一度だけ観てみたい気持ちになった。函館の夜景も見たかったので時間的にはかなり厳しかったが、国鉄の時刻表を調べて一時間ぐらいなら見物出来そうな事が分かり、急遽小樽へも寄る事にする。

 小樽駅に着いたのはお昼ちょっと前ぐらいだったと思う。駅から海岸に向けて貨物の線路が続いているようだったので、線路沿いにずっと歩いていった。

 小樽は独特の何か物寂しいような雰囲気のある街で、何処かしこもが絵になる風景の気がした。観光名所もあまり写真に撮っていなかったのに、何でもない古びた操車場の貨物列車の写真などを撮っている。