norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

札幌 雨の市内巡り

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 札幌ユースに一泊した翌朝は雨だった。朝の早いうちにユースを出て前日あまり廻れなかった市内を巡ることにする。最初に向かったのは北海道庁。既に跡地だったか現役だったかは分からない。一見、辰野金吾の設計のようにも見えるが、別人による設計のものらしい。

 その後、北海道大学のキャンパスへ入って、クラーク像、ポプラ並木など定番の名所を廻る。

 

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札幌 到着

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 札幌に到着したのは何時頃だったか、もうまったく憶えていない。しかし到着したその日はあまり市内を廻っていないので夕方近かったのかもしれない。まず最初に大通り公園へ行って、街頭で売っている焼き玉蜀黍を買って食べたことだけは憶えている。その後歩いてすぐの時計台を観に行ったのだったと思う。噂には聞いていたが、本当にこじんまりとしたもので、写真も撮らなかったようだ。

 その夜はすすき野という繁華街へ行って見てラーメン屋に入った筈だ。そして電話で予約したユースへ向かう。確か羊が丘という繁華街から少し離れた場所だったので、路面電車か地下鉄だったか忘れたが電車で向かうことにする。多分地下鉄だったのだろう。驚いたのは自動改札だったことだ。70年代中頃で、当時は関東首都圏には殆ど自動改札は導入されておらず、何故か札幌と大阪ぐらいしかなかったように思う。改札で切符を機械に吸い込ませて、通る際に切符を取り返すのを忘れないようにとガイドブックに注意書きがあったと記憶している。

 

札幌へ

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 網走ユースへ泊まった次の日はバスで一気に北海道を横断して札幌へ向かうことにした。はっきりと記憶には無いが、かなりの長い時間バスに乗っていた筈だ。途中では一箇所だけ観光名所として降り立ったところがある。

 最初層雲峡かと思ったが、それは山梨の観光地だから違うと思い、次に定山渓という名前が浮かんできた。しかし地図で見てみると札幌より更に先にある。札幌を通り越して定山渓を見てから戻ったのかなとも思ったが、変だなと思っているうちに、山梨の観光地だと思いこんでいたのは昇仙峡だった事に気づいた。層雲峡、大雪山で検索してみるとちゃんと網走と札幌の中間あたりにそれはみつかった。

 

網走刑務所

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 美幌峠から長い長い坂を下っていった先は美幌の街だ。この坂は15年ほど前になるが、ある自動車電子機器の開発を担当していた時期にその機器を搭載していた車が事故を起し、その電子機器の不具合が原因ではないかと疑われたのではっきりと記憶に残っている。結局疑いは晴れたのだが、その際の事をこのブログでも2015年2月の記事で引用している。

 美幌から網走はすぐの距離だ。次の宿は網走ユースに決めていた。ユースに向かう前に定番の網走刑務所へも寄っている。この時代には網走刑務所は北海道旅行で寄る観光名所でもあった。この地が観光名所にまでなる契機となった高倉健主演の映画「網走番外地」は私自身は観ていない。しかし折角近くまで来たのだからと寄ってみた。途中網走駅から場所が不案内なので同行して欲しいと女性二人連れの観光客に言われ、一緒に地方ローカル線のバスに乗った記憶がある。その後水族館にも寄った記憶があり、入ったか入っていないかは定かではないのだが、閉館前ぎりぎりの時間で入れなかったような気がする。その画像をネットで捜してみたら見た記憶があるので、少なくともその前までは行ってみたようだ。勿論その水族館は現在は閉館していて存在しない。

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 その日泊まった網走ユースは監獄ユースという別名で有名だった。入ってみると鉄製の二段ベッドが幾つも並んだ大部屋で、確かに刑務所みたいな雰囲気だったことが忘れられない。

 

屈斜路湖 美幌峠

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 摩周湖を出た国鉄観光バスは次に屈斜路湖へ向かう。はっきりとした記憶ではないが、湖畔には降りてなくて延々周りの山麓を尾根伝いに徐々に登っていって、ほぼ頂上のような美幌峠でバスが小休止したのだった。

 大沼、洞爺湖支笏湖、阿寒湖、摩周湖と立て続けに北海道の湖を観てきて、一番大きかったように思う。真正面に大きな中之島もあって、いかにも恐竜みたいな怪物が棲んでいそうな不気味な雰囲気を感じた。

 美幌峠は有名な映画、君の名はにも出てきた筈だ。その映画はアニメ版の君の名はが放映された頃、テレビ放映があったのでDVDに録画したが未だに観ていない。

 

摩周ブルー

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 摩周湖にはその当時第一と第二という二つの展望台があった。現在は第一と第三になっているとの事で、第二は無くて湖の裏側にもうひとつの展望台が新たに出来ているそうだ。

 奇跡的に霧が晴れた第一展望台を出ると再び霧が立ち込めたが、不思議な事に第二展望台に到着すると再び霧が晴れたのだ。

 霧が出たり晴れたりするぐらいだから、空はかなり雲に覆われていた。それでも、湖の淵のほうには山影の中に深い青色、いわゆる摩周ブルーが観てとれた。

 

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摩周湖へ

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 阿寒湖ユースに泊まった翌日は、再び国鉄観光バスに乗って摩周湖を目指す。今突然思いだしたのだが、その国鉄観光バスにはバスガイドが乗っていたようだ。バスと言えばワンマンバスが当たり前になってからあまりに長い時間を過ごしてきたので、車掌やバスガイドが乗っているバスを頭に思い浮かべられなくなっていたのだろう。

 阿寒湖から摩周湖へ向かう途中に停まりはしなかったが車窓からパンケトー、ペンケトーという湖を望みながら昔は阿寒湖と繋がっていたのだという説明を聞いたこと、摩周湖へ向かうに従って霧が出てきて、摩周湖はとても霧が出やすく、その日も霧で湖が見えない可能性は高いと説明された事などバスにバスガイドが乗っていて車中で色々説明されたのに違いないのだ。

 最初の展望台に着くまでずっと霧の中を走っていて、絶望的だと思っていたのに、展望台に着くと奇跡的に霧が晴れたのだった。

 

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