前日書いた記事を少し補足する必要があるかもしれない。カトリック函館 元町教会をケルン大聖堂を思い起させると書いてしまったが、それは大学生だった時代に書いた日記にそう書いてあったもので、大学生だった頃にケルン教会を訪れたこともない。会社に入って十年ぐらい経った頃、ケルン大聖堂のすぐ傍までは行ったが中には入っていない。ケルン教会を当時知っていたのは、幼年期に両親が買ってくれた世界の音楽というソノシート付きの音楽解説全集みたいな本のレコードジャケットに使われていた画像があって、何時かこんな大聖堂に行ってみたいと頭にずっと刻まれていたからだ。元町教会と似ていたのは、何となく薄暗い茶色のイメージだけなのだ。
幼稚園のグランドらしい場所を突っ切っていくと神父風の人が二、三人話し込んでいた。「聖体訪問をさせて欲しいのですが」と、地方の有名な教会の内部を見せて貰う際の決め台詞を言うと、近くにいた受付の女性みたいな人に目配せしてくれ、その人が案内をしてくれた。聖堂自体はそんなに大きなものではなかったが、由緒正しい歴史を感じさせる聖堂だった。
