今日の最初の画像は、前日紹介したステンドグラスで周囲を飾られた浴槽の別のアングルからの眺めだ。既に温泉としての用途では使われていないので、湯は張られていないが、その名残のような底面の滓は当時の温泉に鉄系の成分が含まれていたことを想像させる。雰囲気としては古代ローマの公衆浴場を彷彿とさせる。
次の画像は、また全然雰囲気の異なるタイル張りの湯殿だが、古代ローマやイスラミックなアルハンブラ宮殿などのモザイクタイルと違って、何処か懐かしい感じを彷彿とさせる。思い起こしてみると、日本の昭和初期に家庭に風呂が定着してきた頃、タイル張りで浴室を作る際に、規模は異なるがこんな感じのタイル張りがよく見られたような気がする。おそらく日本から持ち込まれた感性と技法で作られたものではないかと思われる。