パリでの自前の散歩コースで二つ目に訪れるのはサンシュルピス教会である。サンジェルマンデプレ教会からサンシュルピス教会までの道は、すごく細い路地で今年の２月の記事でも紹介しているが、パリの生活が実感出来る雰囲気のある路地である。最初の時は、ガイドブックの地図を頼りに歩いたのだが、二度目の時は記憶と勘だけで歩いていって無事サンシュルピスに到達することが出来た。聖堂の西側の広場には大きな噴水がある。四人の枢機卿の噴水というそうで、ヴィスコンティの作になるそうだ。
やはり今年の二月の記事では堂内にあるドラクロアの二枚の壁画についても言及しているが、それ以外にも大きな壁画がある。キリストの受難の際のユダが裏切って祭司長たちに誰がキリストなのかを示す為に接吻をするというシーンを描いたものだ。確か左の翼廊の裏側の壁に描かれていたと思う。最初の時も二回目に訪れた時にも観ているので、常設のものだと思うが、何故かこの絵について言及しているネットの記事や画像を観たことがない。ドラクロアに比べて余り有名ではない人の作品なのかもしれない。
