昨日もかろうじて１万歩を達成した。下北条を出て由良を過ぎ、浦安まで到達した。
Ｓ１３型シルビアのジャーナリスト対応をした数年後、エンジン設計部門からシャシー設計部門へ異動することになる。シャシー設計部門はサスペンションやブレーキやステアリングといった機構を担当する部署で、電子制御式のシステムをもろもろ担当することになった。
Ｎ社ではインフィニティＱ４５という最高級車を発表した数年後の事だった。この車には多くの電子制御システムが搭載されていたが、その最たるものが油圧サスペンションだった。新車発表された後に担当することになったので、主な仕事は不具合対応だった。Ｔ社のレクサスＬＳやその日本仕様セルシオに対抗して急遽設計されたらしく、その完成度は私自身も首を傾げざるを得なかった。
設計者が担当する車種の社有車を知る為に、休日に借り出しては試乗するということは頻繁に行われていたので、私もインフィニティＱ４５を何度か借り出して、伊豆や箱根まで試乗に出掛けたりしていた。最高級サスペンションである筈の油圧サスペンションが搭載されたそのモデルで、一緒に連れていった妻と子供は車酔いして吐きそうになったと溢していた。何か肝心なものが間違っていたのだろう。
