norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

四大家魚

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 昨日は荒川沖を出て、いよいよ霞ヶ浦の西端、土浦までやってきた。

 

 霞ヶ浦は言ったことがある筈なのだが、殆ど記憶にない。霞ヶ浦というと思い出すのは、アオウオという巨大な、どちらかと言えば気味悪い大魚だ。妻の知り合いのお宅で飼われていたのを覗かせて貰ったことがある。体長2mはあったように思う。そのお宅の地下に巨大な水槽が設えてあって、そこで飼われていた。ちらっとだけその黒っぽいシルエットが見えたに過ぎないのだが、よくこんなものを飼っていると、感心というよりおそれおののいたに近い。

 

 何でも霞ヶ浦のほうで捕獲したそうだ。狙って獲りに言っていると語っていた。それでか、霞ヶ浦というとアオウオを思い出してしまうのだ。

 

 中国四大家魚(よんだいかぎょ)という言葉があるそうだ。ソウギョ、アオウオ、コクレン、ハクレンといういずれも大陸育ちの巨大魚だが、春秋時代の古来から沼や池でこの四種類の大魚を一緒に飼うという飼育方法があって、そのことも指すらしい。食性がそれぞれ異なり、食物連鎖がうまい具合に起こって、勝手に育ってくれるという。中国四千年の知恵とでも言うのだろう。それに習って明治の富国強兵を目指す際に、政府が導入して利根川水系に放ってそこそこの成功を収めたようだ。そのせいで、今でも数は多くはないが、利根川霞ヶ浦で時たま見られるらしい。

 

 ネットから画像を引用させて頂こうかと思ったが、この手の魚はとても稀少なので画像も転載禁止にしているところが多いので、遠慮しておくことにした。

 

 代りとしての冒頭の画像は自分で撮ったもの。珍しい大魚というだけの繋がりだが、生まれて初めて見て、まだ一度しか見たことがない。ヤナギノマイという名の魚で主に北陸から西に棲息しているようで、関東などに出回ることは滅多にないという。近くのスーパーで石川県産展をやっていて、体長40cmほどだったと思うが、ずっしり重いのに400円弱だったので、つい買ってしまった。滅多にすることがない煮付けにしてみたのだが、なかなかの美味だった。