とうとう目的地の長崎に到着した。これまで東海道、中山道と歩いてきて(勿論バーチャルにだが)京都から何となく西へ向かい山陽本線、鹿児島本線、長崎本線と乗り継いできて終点の長崎へ到着したのだった。
長崎市へは大学生の頃一度、一人旅で訪れている。しかし、その時の画像は何故か一枚も残っていない。帰り掛けに寄った郷里の北九州市の画像は残っているので、カメラは持参した旅行だったようだ。それなのに画像が残っていないのは、あまりに有名な観光地なので、パンフレットなどで写真を撮るまでもなかったのかもしれない。しかし、大浦天主堂、グラバー邸、翌日には26聖人記念堂、浦上天主堂、平和記念公園と廻っていて、浦上天主堂で原爆により首が落ちた聖人像の写真を撮ったような気がする。若しかすると何処かに画像データが残っているのかもしれない。
長崎県で言えば、社会人になった後、親友だった男の結婚式出席の為にもう一度だけ訪れている。場所は平戸口とも言われる田平という場所だ。その友人も私もカトリック信者で、その友人の結婚式は平戸口教会で執り行われた。冒頭の写真は、嘗て一緒に信州旅行もした別の友人と一緒に参列した挙式を行う教会前で撮って貰ったものだ。
この時、結婚した親友の談に寄れば、この教会には演歌歌手の前川清も嘗て所属していたことがあると言う。前川はこの教会で同じく演歌歌手の藤圭子と結婚した。後に宇多田ヒカルの母親となる方である。
カトリックでは、世間ではあまり知られていない事だが、離婚は認められていない。避妊、中絶もそうだ。前川清と藤圭子が離婚する際には、ローマのヴァチカンにある教皇庁にまで、離婚を許して貰う為に嘆願に出掛けたのだと聞いている。本当かどうか判らないが、有りそうな話ではあると思っている。