２０１２年一日旅 渋谷 ラ・ブランシュ

　１１月に私の誕生日があって、東京で一人住まいをしている娘から行きつけのフレンチの店に招待したいと電話があった。本当は行きつけというより友達が常連の店ということらしかった。その電話の中で代わりに私が描いた絵が欲しいという。二人目の子供を産むのに妻が実家に帰っていた時に暇で描いたアクリル画だ。ヘミングウェイの海流の中の島々の中に出て来るカジキマグロ釣りのシーンをイメージして描いたもので、娘が独立する前にずっと娘の部屋に偶々飾ってあったものだ。自分でも気に入っていた絵だったので手放したくなかったが、娘も愛着があったようでしつこく所望するので翌日レストランまで持ってゆくとつい約束してしまった。