台北車站の地下ホームを出て暫くすると地上に上る。最初の内はビルが多く立ち並んでいる。日本の感覚からすると異様に背の高いビルで、会社のビルではなく、住居用みたいだ。どことなく日本の軍艦島にあった炭鉱麩たちが棲んでいたアパートを思い起こさせる。
だんだん郊外に出ると緑の山々が見えてくるが、相変わらず背の高い住居用らしいビルもところどころに見える。
途中で貨物列車を牽引するディーゼル車らしき機関車と貨物車両と並走する。貨物車両には幸福水泥公司という文字が読める。泥や水を運ぶ会社の貨物なのだろうか。これも昭和初期辺りの日本を彷彿させる。