私達をプロヴァンスへと導いたものにはハーブがあったかもしれない。結婚して7年目に中古住宅から買い替えて今の庭付きの家を建てた時から我が家のハーブ栽培は始まった。一番古いのはイングリッシュ・ラベンダーで当初、庭の中央に植えていて、途中から玄関先を飾るようになり、今では樹齢29年を数える老木なった。フレンチ・ラベンダーもその隣に植えられ春先には競うように花を付ける。
庭の周りを生け垣として囲うローズマリーも家を建てたほぼ当初から植えられていて、こちらも段々老木化し、二回ほど若木に植替えをして今は三代目となる。
ラベンダーもローズマリーもプロヴァンスにはごく普通に自生していると聞いていて、いつか自分の目でプロヴァンスのハーブたちを観てみたいとも思っていたのだ。