ロンドンに着いた翌日から早速仕事が始まる。二日後から始まるロンドンでのパネラー評価本番へ向けての準備だ。私は駐在員のＫ氏と共に、パネラー評価で使うレンタカーのうちのトヨタカムリをWillesdenという所にあるトヨタレンタカーの店までピックアップに行くことになる。しかしそれは簡単にはいかなかった。
車の予約はベルギーの駐在員事務所で現地雇いの英語が話せる女秘書に予めやっておいて貰ったのだが、話がちゃんと通じてなかったようだ。車種指定、時間指定で予約していたのだが、行ってみると車が無いという。何とボスの奥さんが乗っていってしまったというのだ。それで延々待たされることになる。近くの小汚いハンバーガーショップで侘しい昼飯を採ることになったのだが、その間にも秘書がメモした地名や会社名などにも幾つもスペルミスがあることが発覚する。ぐったり疲れて夕方やっとのことで車をホテルの地下駐車場に入れてその日の仕事は終わる。
そもそも評価車として手動変速機の車を指定したのが間違いの始まりだった。英国では大陸から来た客が慣れない右ハンドル車を使う際に変速機の操作をしなくて済むオートマチック車を好むので、手動変速機仕様のレンタカーは殆ど無いのだという。行ってみなければ判らないことだった。
英国で使用した車はスタンザの2000cc車と1600cc車、トヨタカムリにフィアットのクロマだった。今日の画像はそのフィアット・クロマ。
