昨日も猛暑日で確か6日連続位になるそうだ。歩数は1799歩、距離にして1.5km。山陰本線上はまだ福知山駅管轄内ぐらいだ。
独身生活の終焉を迎えようとしていた頃、我が愛車のB110サニーGXもその役割を終えようとしていた。エンジンはまだビンビンだったのだが(忌野清志郎のパクリ)、まだ超高防錆鋼板の使われていなかった時代のボディなので、屋根の頂上に発生した錆による塗装の浮きがどんどん広がり出していて、雨漏りをし始めるのは時間の問題だった。
既に社内融資を使った車販制度の利用は可能な時期になっていたので、いよいよ新車を買う事を計画し始めた。
普通に考えると、これまで乗っていた同じサニーの系列のクーペということになる。その頃売られていたのはB310という車型のサニーだ。このB310型というのは、歴代のサニーの中では知名度の低さでは歴代一だったかもしれない。特にこのモデルの中でのサニークーペは知名度の低さでは群を抜いていたような気がする。それは歴代サニーの車型の中で、クーペという存在は善しにつけ悪しにつけ、独特の他とは違うスタイリングを取っていて、とかく目立つ存在だったのだが、このB310におけるクーペはとにかく目立たないスタイリングだったからだろう。前のモデルのB110クーペのシルエットは余りいじらず、隅々の箇所を少しずつ格好悪い方向にデフォルメしていくと出来上るようなスタイルだった。
またこの時代の車は世界一厳しい排気規制に無理無理適合させる為にエンジン出力はかなり犠牲になっており、動力性能の点でも魅力に欠けていた。
B310クーペに今一つ魅力を感じられないでいた頃、同じB310シリーズにサニーカリフォルニアを命名された5ドアハッチバックワゴンが追加発売された。これはライバルのトヨタ・カローラでそこそこ人気のあったカローラ・リフトバックという同じ5ドアハッチバック車に対抗する為に急遽作られた車のようだった。しかしライバル社に対抗しての急拵えの感は否めず、サイドパネルにアメ車によくある木目調のシールを貼ったりしてお洒落感を醸し出していたものの、商用車派生という感じは否めなかった。リアハッチゲート付きの車が好きだったので、ちょっと食指が動いたのだが踏み切るまではいかなかった。