グラバー邸を見学した後、浦上天主堂に向かっている。浦上天主堂というのは昔の言い方で、現在はカトリック浦上教会というのが正式名称のようだ。
実は浦上天主堂近辺は既に他界している私の父親の生まれ故郷だ。天主堂のすぐ裏側に嘗ては山里村というのがあったらしい。現在は市立山里中学校というのにその名を留めているに過ぎない。そこに父の親とその長男、つまり当時の言い方で言えば家督の叔父(父からみてだが)の家族が棲んでいたらしい。
そんな話を知ったのは、父親が亡くなって原戸籍というものを取り寄せる必要があって初めて知った事実だった。その辺りの話は以前このブログでも一度書いている。
この場所を訪れた大学三年の秋には、そんな事は全く知らないままこの浦上天主堂を訪ねていたのだった。