やっとのことで順番が来て、10人ぐらいまとめて階段の中へ入れる。段数を数えていこうと話していたので、息子は一生懸命数えていたようだ。280段目くらいで聖堂上の細い展望台のような場所に出る。20年ぐらい前にも一度昇っているのだが、その時には無かった転落防止の粗い金網が張り巡らされていた。ノートルダム大聖堂は数百年の歴史がある筈なので今更という気もするが、自己責任だけという訳にはゆかない時代になったという事だろう。
下からではあまり判らない奇怪な形の怪物たち、ガーゴイルがすぐ目の前に見える。息子はこれを見て感激して「これは凄いよ。来てよかった。」などと言っていた。娘のほうはポーカーフェイスを装って素知らぬ顔でオペラグラスなどでパリの街並みを見下ろしていた。