成田からパリへのフライトは昼の12時半出発、現地夜の6時到着、7時間の時差を丸12時間ほど掛けて明るい中をずっと飛ぶことになる。往きは飛行中なるべく寝ないようにしてパリのホテルに着いてぐっすり寝ることで時差呆けを取りやすくするようにした。
席が最後尾で、すぐ横の非常口窓から何時でも外が眺められ、その脇に付いたフライトアテンダント用の椅子にも座る事が出来たので、景色は結構楽しめた。
最初何処を飛んでいるのか判らなかったが、何もない荒野に時々細い筋のような河が見えるだけだったり、雪を所々に抱いた低い山のある平原だったり、あたり一面の氷の地表だったりして、モンゴル平原からロシアのツンドラ地帯の上を飛んでいるらしいことが想像された。
最後のほうは、多分フィンランド上空らしい緑の草原と至る所にある沼地の上を延々と飛んでいた。