norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

深夜のバリ到着

f:id:norimakihayate:20161215160001j:plain

 1990年のバリへの旅行は午前中に成田発の便だった。当時横浜にあったエアシティターミナルYCATからリムジンバスを使うことにした。海外便では出発2時間以上前のチェックインが必要で、少し余裕を見ると5時半には家を出ていなければならない。まだ始発が動いていない時間帯で、タクシーを予約して横浜まで行く。しかし、その運転手は道を知らないばかりか、YCATも知らなくて、あやうく百貨店そごうの前で降ろされそうになった。当時YCATは横浜駅からちょっと離れた辺鄙な場所にあったのだ。

 成田からジャカルタまでは7時間ほどだったと記憶している。最初の出発が1時間ほど遅れ、更にはジャカルタからの乗り換えで1時間ほど待たされバリのデンパサール空港に降り立ったのは、もう辺りがすっかり真っ暗になった夜だった。着陸の際に機体はかなり揺れ、初めての娘は私にしがみついていたが、それほど怖がってはいないようだった。降り立って眺める747は暗黒の闇の中で綺麗に輝いていた。しかしそれよりも私を感動させたものは、明るい飛行場のなかで見えた実に多くの星たちだった。その眺めは初めてみることになるかもしれない天の川を予感させていた。暗闇の中に照明に照らしだされたバリの神々の石像も神秘的だった。そうやって私達はバリに到着したのだった。

 今日の画像は昼間撮ったものだが、雰囲気を出す為にソラリゼーションで夜の感じを出している。