昨日は大土呂を出て北鯖江、鯖江と通過し、武生という所まで来た。鯖江という地名は最近何処かで聴いたことがある気がしていたが、今クールのドラマ天皇の料理番の一舞台として出てきた場所だったことに気づいた。
運転免許を取る為に通い始めた自動車教習所は、東京日産という自動車販売店が直営していた世田谷の砧にあった教習所だった。通っている大学の生協が斡旋している教習所で、実家と大学の中間にあり、どちらから向かうにしても便利だと思ったからだった。事前の評判では、自動車会社関係が運営しているだけに、安全にはとても厳しいという噂だった。しかし当時の私はそれもいい事だろうと思っていた。
使っていた教習車は当然ながら日産車で、後に知る事になるのだが、セドリック230型という車種だった。その当時の日産はプリンスと合併した直後ぐらいで、日産系とプリンス系でそれぞれ似た様な車を兄弟車としていた。セドリックは日産系で、それに相当するプリンス系はグロリアという車種だった。230型にもセドリックとグロリアがあって、基本的に同じ車体なのだが、ボンネットの筋が微妙に違っていて、真ん中に二本の筋が入っているのがセドリック、斜めに二本の筋が走っているのがグロリアなのだというのを教えて貰ったのもこの教習所でだった。
一番最初の実車教習で当たったのが、教習所一番の意地悪教習官と噂されている人だった。その人に当たると、その日の合格判子は殆ど望めないとまで噂されていた。実車教習一日目は散々な目にあった。しかし、車の運転は甘くみてはいけないと教わった貴重な一日だったのかもしれないと今は思っている。