norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

江差線と松前線

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 昨日は旧吉岡海底駅である吉岡定年を通過し、いよいよ北海道内に入った。入ったといっても、まだ地下なので北海道上陸とは言えないかもしれない。北海道の函館より西側にあたるこの地方には嘗て一度だけ訪れたことがある。

 

 大学生の時、北海道出身の女学生と知り合いになった。こちらにあった短期音楽大学に就学していて、知り合ったのは二年に上がった春だったのでたった一年の付き合いになる。一番親しくなったのは、その人が短大を卒業して故郷に帰る際に、私の親友と二人でいった引越の手伝いを通じてであった。母一人子一人という二人暮らしをずっとしていて、音大卒業後は母は実家の長万部、娘は単身で松前の中学校音楽教師として赴任して別れ別れに暮らすことになったと時折遣り取りする葉書の報せで聞いていた。

 

 北海道旅行をする際に前の年、東京で母娘と一度だけ逢っていて、北海道に来たら是非寄ってくれと誘われていたので、一泊でも宿泊費を浮かしたい学生の身分だったので長万部の母親が棲む実家に泊めて貰った。北海道を発つ最後の前の日に、トラピスト修道院を訪ねる為、レンタカーを借りて函館から西へ向かい、松前にも訪ねていっている。

 

 その時、松前駅で行き違いになっている。事前に函館から松前にも寄ると電話した際に、その子は松前駅まで電車で来ると思い、駅で待っていたという。私は車で松前に到着したが、学校で取り継いでくれなかったので、駅すぐ近くの松前城址公園で授業が終わる迄の時間を潰していた。その後、連絡が通じた際に、松前駅まで母親がやってくるというので私が車で迎えに行ったのだった。

 

 その時の松前駅に通じていた路線がずっと江差線だったと思っていた。しかし今調べてみると江差線とは木古内という駅で分岐して松前に向かうのは松前線だったようだ。木古内にはこれとは別に青森から海底を通ってやってくる海峡線が接続している。

 

 私が北海道旅行をした際にはあった松前線も、江差線も今は無い。松前線は1988年に、江差線はその名の由来である木古内江差間が今年2014年5月に廃線になっている。松前線と江差線が共用で使っていた五稜郭駅木古内駅間は、路線名としては江差線だった為、交通量の多いその区間の路線を確保する為、松前線が先に廃線となったのだが、木古内から江差までも2014年に廃線となり、江差線という名前も消えたそうだ。自分が旅行した場所の路線名国鉄から第3セクターになったというのはあるが、線路自体が無くなってしまったというのは初めての経験だ。