デトロイトからワシントンＤＣまではＵＳエアーの飛行機で１時間程度だったと思う。空港は当時もおそらくバージニア州側のダレス国際空港だった筈だ。ダレス空港に降り立つ直前の物らしき航空写真が残っている。現在のグーグル地図と比較しながら見て、今一つはっきりしないが、建物の影と午前中だった事から、ポトマック河を南東に向けてアプローチしているように思われる。
ダレス空港に降り立ってのち、案内人のＳ氏の車で即ＤＣ側に渡り、駐在員事務所に挨拶に行っている。事務所は何処にあったのかはもう全く判らないのだが、大きなビルの高層階だったのは間違いない。
思い出したのだが、着いたのは土曜日の午前中だった筈だ。自動車関連会社は土日休みが普通だが、本社部門は官公庁相手の仕事が多いので、当時は土曜半休、いわゆる半ドンだった。駐在員事務所も本社機構の一部という位置付けで土曜の午前中は開いていたようだ。駐在員のＳ氏は私と同学年だったが、ワシントン事務所では課長待遇で個室を与えられていて、共同ではあるが女性秘書も雇われていた。日本とは随分待遇が違うものだと驚いたのを記憶している。
