昨年末の京都旅行は、お正月の食材の仕入れという目的もあった。そこで旅程の最後の方に新京極と錦市場を廻ることに決めていた。しかし行ってみると外国人を始めとして人でごった返していて思うように買えない。しかも値段は観光客値段だ。これは駄目だと思って早々に引き揚げ、向かったのが下賀茂神社にほど近い出町桝形商店街だった。こちらはとても庶民的な場所で、値段もとても手頃だ。来ているのは殆ど地元の人のようだった。学生時代に京都に下宿していたという妻の同僚の人は、結構遠くから自転車でこの商店街まで買物に来ていたそうだ。
お節の煮しめに使う根菜類と一緒に九条葱も買った。なるべく折り曲げたくなかったので、新聞紙に包んで貰ってリュックから飛び出す形でホテルまで持って帰ったのだが、結局折れ曲がってしまったことは以前にも書いた。正月三が日の終り頃、お節にも飽きてきた頃お昼にラーメンを食べようということになって、京都下京区で食べた地元の人が行くラーメン屋で食べた美味しいラーメンを思い出して、九条葱をいっぱい入れたラーメンを作ることにした。チャーシューの代りとして作り過ぎて残った豚肩肉のハーブローストを厚切りにしてフライパンで炙ったものを加えた。これにお節の残りの蒲鉾を加えたら本格的なラーメン屋のラーメンになった。
