今日もまだ上川には到達出来ないでいるが、あと一歩というところまでは来た。
昨日はゴッホの二番目に好きな作品を挙げたが、今日は二番目に好きな画家を挙げる。それはこのブログの中でも何度か参照しているベルナール・ビュッフェだ。このブログを立ち上げた去年1月の最後の頃、静岡の三島にある彼だけの作品を展示する美術館を紹介している。
ベルナール・ビュッフェを知ったのは、中学の美術の教科書が最初だった。それが冒頭の画像だ。この鋭く黒い輪郭線に魅了された。最初は誰なんだ、こいつは・・・ってな感じだった。その頃はまだ新進気鋭の若手ホープという感じだったのではないだろうか。しかし、その彼の、それほど有名でもないこの絵を載せた教科書出版会社の編集者の眼には感服する。中学校の図書館でビュッフェの画集を捜したが、見つかったかどうか覚えていない。その頃、他に好きな作品に出遭った記憶がないので、おそらく画集もまだ所蔵はされていなかったのだろう。
ビュッフェの作品に多く接するようになるのは三島の美術館を知ってからだが、そこで画集も数冊購入している。銀座のギャラリーでリトグラフの個展をやっていると知って、たまらずに見に行った。三島の美術館へは、その存在を知って以来、毎年一回は訪れていた。その頃はまだ存命だった筈だ。会社が忙しくなって、美術館を訪れることも稀になった頃、他界したことを知った。