norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

1995年の家族海外旅行 再びのタイ

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 1995年の夏のバカンス旅行、毎年恒例となっていた家族海外旅行は二回目となるタイに決まった。いつものように妻が雑誌エイビーロードで選んだもので、今回はプーケットではなくチャ・アムビーチというところ。魅惑的なという意味のチャーミングのチャームかと思ったらチャとアムの間に句点が入るようなタイ語の地名だった。旅行会社は前年に続き最初のバリから数えて四度目となる信栄トラベルという会社で、ここなら何度も使っていて安心感があった。旅程は7月の最終週からの8日間。ちょうど会社で部署が変ってすぐの時だったが、古巣へ戻ったということもあって、1週間強の休みを取るのは気安かった。

 

バリ島・最後のトラブル

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 バリ島旅行での最大のトラブルは最後の日に起こった。その年の飛行機の便は変な設定で、出発便は午前中の出発なのだが、夕方ジャカルタで3時間待たされ、バリのデンパサール到着は深夜だった。もう店などは全く開いてないばかりか、空港の係官もまばらな状態。入国審査も殆ど無しに早く帰りたいから早く行けとばかりにフリーパスだった。

 帰りの便もホテルが夜の6時集合で、9時過ぎぐらいの便だったのだろう。デンパサールの空港へ行くと出国審査のカウンターで私たちのパスポートを見て、私だけが別室へ呼ばれる。入国審査の判が押してないというのだ。向こうもこちらも片言の英語で話がうまく通じない。とにかくこのままでは出国させられないと言うのは判った。入国スタンプが無いのはそちらのミスだろうと思うのだが、埒があかない。どうしようと思ったが、係官がちょっとこっちへ来いと、他人の居ない隅のほうへ私を引っ張る。それで(ははん)とガテンがいった。財布から10000ルピアだったと思うが、日本円で千円相当ぐらいだった気がする一枚の札をそっと出してこっそり手渡すと、係官がにんやりしてウィンクしてみせ、そのまま出国出来ることになった。不思議と腹は立たず、そういう国なのだと一つ学んだ気がしたのだった。

 

旅の終り

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 6日間のバリの旅は初日は深夜到着、5日目の夜には出発なので実質バリに居るのは四日間だ。それはあっと言う間に終りが来てしまった。5日目の夕方には荷物をパッキングしてバゲージダウンと呼ばれている荷物の引取にポーターに来て貰う。出発する客たちのスーツケースはバスの到着までロビーの片隅にまとめておかれている。そのすぐ横のロビーの奥にはガルーダ像を中心に置いて左右に名前の判らないバリの神々の石像が置かれ、その間はガムランジェゴグの演奏者の為のステージになっている。演奏していない時は楽器に触ったり、音を出してみたり、出来る。我々も荷物を出した後、そこで記念撮影をしている。その時置いてあったのはジェゴグという太い竹の筒で出来た楽器二台で、涼しげないい音がするものだった。

 

クタのプライベートビーチ

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 最初にバリに来たヌサドゥアのプトゥリバリホテルの時は、ビーチは完全にプライベートになっていて、物売りの立ち入りなどはかなり制限されていた。一方、ビンタンバリビーチはクタという結構な繁華街の中にあるせいか、ビーチのセキュリティチェックは鷹揚だった。実に様々な物売りが頭に籠を載せてやってきていた。バリの細密画売り、木彫り像売り、磨いたホラ貝売り、ろうけつ染めのパレオ売り等々だ。中には怪し気な、というか完全に紛い物のロレックスなども売りつけにやってきていた。砂浜に面した芝生に並べられたホテルのデッキチェアで休んでいる時には近づいて来ないのだが、砂浜を抜けて水辺へ出ようとすればすぐに寄ってくる。ホテルのガードマンと物売りの間には阿吽の呼吸があったようだ。

 

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連日のディナーショー

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 ビンタンバリホテルでは、連日プール上のステージか、ビーチの砂浜でディナーショーが行われていた。メインダイニング手前の廊下に大きなポスターでその日、その日の出し物が一週間分掲げられていた。

 我々が到着した日は浜辺でのケチャックダンスのディナーショーだった。ケチャが始まる前には浜辺で盛大に豚の丸焼きが行われ、食事中に供されていた。

 次の日はプール上のステージでレゴンダンスのショーで、ガムランの幻想的な伴奏の中で、きらびやかな踊り子たちが舞いを披露する。

 他にはバリの伝統的影絵芝居であるワヤン・クリッや最初にバリに訪れた際に観たバロン・ダンスやインドに古くから伝わる神話を踊りにしたマハーバーラタとかラーマーヤナなどがあったようだが、全部は観切れなかった。

 ショーの最後はだいたい踊り子と記念撮影をする場が設けられて、我が家でも子供達が一緒に撮って貰っていた。

 

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ビンタンバリホテルのメインダイニング

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 ビンタンバリホテルはホテルの外にレストランが多くある街中にあるせいか、ダイニングはあまり多くなく、2階ロビーから見下ろせる1階のブラッサリという名の吹き曝しの部分と、それに面する形でガラス張りの海が眺められる部屋部分のふたつだった。料理も普通の西洋風の料理の他にインドネシアっぽいサテという焼き鳥、ナシゴレン、ミーゴレンといういわゆる焼飯、焼蕎麦、ソトアヤムというスープなどのエスニック料理も楽しめる。そして嬉しいのが、南国特有のフルーツがふんだんに用意されていることだ。スイカも多くとれるらしく、食用よりも飾りとしてのカービングや、ジュースとしてよく使われているようだった。

 

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プール内バー

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 ビンタンバリホテルのメインプールにはLeefという名前のプール内バーもあった。子供達は一日中でもプールで過ごしたがるので、付き合うことになると、ついついお酒も欲しくなる。シンガポールスリングキールロワイヤル、ギネスビールなどをちびちびやりながらプールサイドで昼寝というのが日課になる。ソフトドリンクでは日本ではあまりお目に掛からないアボガドジュースやスイカのジュースなどを愉しんでいた。

 プールではアクアビクスという体操もやっていた。ホテルのインストラクタがプールサイドにずらっと並んだ客たちに指導しながら音楽に合わせてエクササイズをさせるのだ。一日目はただ見学していたが、二日目には一緒に参加してみて、意外と楽しめた。