norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

本当の夫婦最初の宿泊旅行 中軽井沢・油屋旅館

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 昨日まで夫婦だけで出掛けた最初の宿泊旅行として木曽路奈良井宿と犬山を巡ったことを話題にしてきた。ところがその後、写真が出てきて、最初の宿泊旅行は奈良井・犬山ではなく、その三年前である結婚した年に出掛けた中軽井沢であることが発覚した。

 会社の同期仲間が皆結婚して夫婦で集まった軽井沢保養荘のテニス合宿の一箇月後ぐらいの時だ。泊まったのは中軽井沢、追分駅近くの油屋旅館だ。

 妻はいわゆる文学少女で、とりわけ堀辰雄のファンだった。それで堀が現役時によく執筆活動で使ったという油屋旅館に泊ってみたいと言い出したのだった。実は油屋旅館は多分私が小学生の高学年頃だったと思うのだが、私も泊まったことがあった。当時所属していた教会の東京教区が主催した子供の為の錬成会がこの油屋旅館を使って行われたからだ。そんな訳で私にとってもとても懐かしい場所だった。

 

明治村

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 木曽奈良井・犬山の旅の最後に向かったのは明治村だった。その存在を私は知らなかったのだが、妻が一度訪れたことがあったらしく、是非観に行こうということになったのだ。

 とても広大な敷地の中に、次から次へと夢のような建物が置かれているのだが、中でも印象に残ったのは、呉服座という昔ながらの木造の演芸場と、フランクロイドライトが建てたという帝国ホテルを移築したものだ。演芸場の方は内部の撮影も試みたのだが、ちょっと暗くてぶれてしまって上手く撮れなかった。桟敷と花道、飾り雪洞が独特の雰囲気を醸していた。

 帝国ホテルの方は、建築の写真集などでは観たことがあったが、本物を観るのは初めてのことだった。この時は改修中か何かで中には入れなかったのがとても残念だった。

 明治村を見た後、東名高速を一路ひた走って帰路につくことになる。

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犬山の夜

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 犬山に泊まったホテルの事は殆ど憶えていなかったが、地図を確認していてふと思い出したことがある。ホテルは木曽川を見下ろせる場所に建っていたのだが、木曽川に掛かる橋の近くでその夜は鵜飼があったのだ。鵜飼見学コースのようなものもあったがそれには参加せず、夕食を採った後ホテルの浴衣のままホテルの下駄を借りて妻と遠くに見える鵜飼の灯りを観に、川岸まで歩いていったのを突然思い出したのだ。

 

犬山の宿

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 犬山城を見学した後は、犬山市内の適当なホテルをアポ無しであたって投宿している。確か、犬山観光ホテルみたいな感じのホテルだったような気がするのだが、ホテル名も定かではない。ただ、当時の写真にはホテルのロビーの様な場所らしき所の窓から、木曽川が見下ろせる場所で撮った写真が残っていて、犬山城近くの木曽川沿いのホテルだったことが想像できる。

 

犬山城

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 妻籠宿を出た後は国道19号を名古屋方面に向かってずっと南下してゆき、犬山城を観に行っている。この辺りは初めて訪れる場所で土地勘も無かったのだが、おそらく妻の方が以前に来たことがあったのだろう。どんな所だったのか、もう殆ど記憶にはないが、残っている写真から天守閣まで登ったのは間違いない。

 元々、歴史が得意でなく戦国武将などにも疎い。大河ドラマ上野樹里が演じた「お江」というのを見て、複雑な人間関係が一時頭に入ったと思ったが、すぐに忘れてしまった。犬山城というのもその辺りで出てきた筈だが、誰の城だったのかもまったく頭に入っていない。

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妻籠宿

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 寝覚ノ床を出て、旧中山道を走っていくと、妻籠宿という矢印の付いた看板を見つけ、寄ってみることにする。

 泊まった奈良井宿よりも知名度があるらしく、いかにも観光地という風情だった。国道19号からは少し外れているのは、昔は中山道がもう少し山の奥の方を走っていたせいだろう。中山道が昔はしばしば氾濫したので川沿いから少し離れたところに街道が通っていたという話を聞いたことがあるような気がする。川の治水がしっかりしてきて、河畔近くに国道を通しても大丈夫になったということなのだろう。

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寝覚ノ床

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 木曽、奈良井宿の元脇本陣H邸に二泊させて貰った後、来た道は戻らず木曽川に沿って旧中山道である国道19号を名古屋の方へ向かうことにした。

 前日に登山をした鳥居峠は新鳥居トンネルというので通過している。

 国道19号はずっと木曽川に沿って徐々に下っていくのだが、途中で寝覚ノ床という名勝地を通過する。小学校か中学校の教科書でしか見た事がない場所だった。四角く花崗岩を切り取ったような地形で方状節理と言ったと思う。してみると理科か社会科で習ったのだろうが、高校での地学だったかもしれない。

 車を降りて記念撮影もしているが、確か浦島伝説の看板もそこで見たような気がする。