norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

ルーブルの入り口

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 ルーブル美術館の入り口は、はっきりとした記憶ではないのだが一番大きなガラスのピラミッドの隅にあって、エスカレータで地下へ降りるのだったように思う。大きな入場券の発券機械が幾つも並んでいて、液晶タッチパネルが何か国語にも対応していたので、さすがに世界有数の美術館だと驚いた記憶がある。入場ゲートを進むと最初に現れるのは古代エジプトから持ってきたと思われる石像などが置いてあるコーナーに出る。持ってきたと言っても、ナポレオンなどがエジプトに侵攻した際に略奪したものの筈なので、薄暗いせいもあるが、ファラオンの呪いのようなものを感じてしまう場所だった。

 

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三つの凱旋門

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 ルーブル美術館を形成しているルーブル宮殿は西側に向けて開かれた、略コの字型をしている。コの字の真ん中にあたる中庭はクール・ナポレオン(ナポレオン広場)と呼ばれているのだが、開かれた西側の中央あたりに小さ目の凱旋門があって、その真正面に立つとコンコルド広場にあるオベリスクが見え、その背景にシャンゼリゼ通りの先にある最も有名な凱旋門が手前の小さ目の凱旋門の股を潜るようにして見える。

 確か見えてはいなかったと思うが、更に最も有名な凱旋門の真っ直ぐ先にはデファンスと呼ばれる副都心があって、ルーブル凱旋門、有名な凱旋門の更に一直線上に新凱旋門と呼ばれる近代的な造りの凱旋門があった筈だ。

 

ルーブルのガラスのピラミッド

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 コンコルドから乗った地下鉄一番線は有名観光地を貫くように走っていて、凱旋門、シャルルドゴール広場、シャンゼリゼ通り、コンコルド広場、チュルリー宮、ルーブル宮、パリ市庁、バスチーユ広場、ヴァンセーヌ城などがある。そういう線だからだろうか、車上演奏家が多く、ちょうどアコーデオン奏者二人組が乗り合わせた。古いシャンソンやら最近の曲やら立て続けに演奏しておくれた。パリっ子はやや冷ややかな目で無視をしていたが、私は何ユーロか出したものかずっと思案していた。

 地下鉄はパレロワイヤル・ルーブル美術館で降りることにした。昔来た時は地下鉄のホームにエジプト出土工芸品などを飾っていた記憶があって、見当たらず変だなと思ったが、それは隣のルーブル・リヴォリ駅のほうだったかもしれない。まだガラスのピラミッドが無い頃で、出入り口も当時とは変わったようで、美術館入口の最寄駅も変更になった様子だった。

 

サン・ジョルジュの蚤の市

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 最後の日の朝食をホテルの部屋で買ってきたパンで済ませた後、アンバースホテルをチェックアウトして荷物を預け、最後の日の観光に出発する。アンバース駅のある北側へ向かうと何かと危険なので、南の方へ一駅分歩いていくことにする。

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 ホテルの窓から散々眺めた公園の隣の学校を通り過ぎ、更に南へ下っていく。サン・ジョルジュというメトロの駅の近くで、蚤の市風の朝市をやっている。骨董品の古い面やら家財道具やらがあって、レトロ調の地球儀で中にラジオが組み込まれているものとかあって、なかなか面白い。

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 更に少し歩いて、坂を降りきった所に通常の教会っぽくない平たい石の壁の建物があって、駅名からしてノートルダム・ド・ロレット(ロレット大聖堂?)らしかった。ここからメトロに乗り、コンコルドで1番線に乗り換えてルーブル駅を目指すことにする。

 

ブランジェリーのパンで朝食

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 あっと言う間に旅行7日目、パリそしてフランスの最終日がやってきた。朝のうちにチェックアウトの為に荷物をまとめておく。

 朝食はインド料理屋を捜した際にホテルの南側に一軒ブランジェリー(パン屋)を見つけていたので、そこで買ってきてホテルの部屋で食べることにする。パリに来てパン屋に入るのは二度目だったが、二日目に最初に入ったパン屋は早過ぎたせいか、前日の残りしかなく、味はいまいちだったのだが、この朝入ったパン屋は焼き立てを出してくれて、どれもとても美味しかった。客も常連と言った感じの人達が次から次へと入ってきて、それぞれにクロワッサンやバゲットを買い求めていた。

 

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パリのインド料理店

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 ノートルダムの見学を終えてホテルまで帰ってくると、もう再びモンマルトル界隈には近寄りたくなかったので、夕食を採りにモンマルトル側とは反対の南側に向かってレストランを探しにいくことにする。ノートルダムへ行く前にお昼を食べたイタリアンレストランの真向かいにインド料理店があるのを見つけ候補にする。他にはエスニックの食材店やエジプト料理店、はたまた日本食料理店などもあったのだが、結局最初に候補にしたインド料理店に決め、外のテラス側に席を取る。パリでインド料理店に入るのは確か初めての事だ。

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 アントレとしてサモサのような揚物を録り、メインのカレーはマトンと魚と鶏の3種類にしてみた。大人はワインにしたのだが、子供にはインド料理店定番のヨーグルト飲物、ラッシーを頼んでやる。

 

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メトロで危機 再び

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 ノートルダム大聖堂の見物を終えると、地下鉄メトロでまっすぐホテルを目指すことにする。地下鉄がモンマルトルに近づいてくると、段々危険なゾーンになるのが肌で感じられる。特に乗換えをするバルベスロシュコー付近では怪しげな人達が多いだけに緊張する。と、思っていたらそのバルベスロシュコーでの乗換えの間に、私の後方で妻と娘が騒いでいる。どうも誰かが妻のバッグを探ろうと手を出して、それに気づいた娘がその手を出した少年をはたいたらしく、それで妻が大きな声を挙げたらしかった。私も思わず興奮して「この男か。こいつか。」とホームの上で叫んでしまっていた。

 まだ仲間が近くにいるらしかったので、その辺りは避けて急いでホームの奥に進む。息子も何とか自分達で防ごうと私のバッグのチャックをしっかり握ったりしていた。最後にホテルのあるアンバースの駅で地上に出て、ホテルのある側へ道路を渡ったところで、やっと皆でほっと息を吐いたのだった。

 

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