蕎麦屋・松登久を出てもう一度三島邸が見上げられないか近くの坂道を少し歩いてみるが、家が建て込んでいてやはり見えない。その辺りは臼田坂というらしかった。
道沿いに川端龍子記念館という美術館があった。ちょっと興味を惹いたのだが、ちょうど月曜で休館日になっていて入ることは出来なかった。川端龍子は明治から昭和初期に掛けて活躍した日本画家らしく、記念館の傍に生前の棲家だった日本家屋もあるようだった。
再度来ることにして大森駅を目指して帰途につく。途中、何人かに道を訊いたが、「え、大森まで歩くんですか?」と言われてしまう。それでも来た時に使った池上駅よりは近いらしかった。大森駅に近くなった頃には腿の筋肉が痛くなり始めていた。