ちょっといかめしい感じの鉄の門の横に鉄製の表札があって三島由紀夫と彫られている。三島が棲んで居た頃から使われていた表札かどうかは分からないが私が持っている篠山紀信撮影のものには既に同じ表札がある。
鉄の門の奥には写真集にもある陶板のレリーフが飾られていて、これは生前の写真にも写っているので当時からのものらしい。
門の向こう側には立像の頭だけが見えている。写真集では大理石のアポロン像であるとなっていて白亜の彫像だが、私が見た時にはブロンズ像ではと思われるほど黒っぽかった。
望めるのはそのくらいで、近寄っても離れても屋敷の様子は窺うことが出来なかった。