2004年の10月中頃の土曜日、突然谷中界隈を歩いてみようと思い立ち妻と出掛けることにする。
往きの電車の中で、日暮里から墓地を巡って、大名時計博物館を見て、谷中商店街に戻るコースと決めていたので、山手線で日暮里に向かう。
日暮里駅には、それっぽい年寄り連中が多い。地図を片手にこれから散策を始めようという団体ばかりだった。
駅を出てすぐのところから谷中墓地に入る。思ったより古い由緒ある墓ばかりだった。徳川慶喜の墓を目指して行ったのだが、途中、小平浪平と刻まれた立派な墓を偶然見つける。確か日立製作所の創始者の一人だったと思って墓碑を見たらやはりそうだった。
その少し先には役者の長谷川一夫の墓があるそうで、人だかりを集めていた。