源氏物語ミュージアムを出ると宇治川の橋を戻っていよいよ平等院の参道に入っていく。ここも閑散としているのだが、考えてみればコロナ禍で観光を控えている人が多いのだとやっと気づく。
初めて観る平等院の実物は想像していたのよりは一回りほど小さい気がした。何度も塗り替えられているのだろうが、朱塗りの柱などは古さを感じられない。
団体客が一組居てガイドが説明しているので、さりげなく近づいていって説明を聴く。正面の上のほうに窓があって、そこを開くと中に安置されている釈迦如来の顔が見えるようになっていると聞いた様な気がするが、もしかしたら他の寺院でのこととごっちゃになっているのかもしれない。
平等院の前の池は蓮池らしいのだが、丁度季節が悪く花はほんの数輪が開いているにすぎなかった。代わりに池の周りに何本か植えられている百日紅(さるすべり)が見事なピンク色で咲き誇っていた。