２０２０年 京都旅行 １１

　もりわきは料理の趣向も凝っていて素晴らしい。季節は秋だったこともあって、突然虫篭のような盆が出て来た。

　中にあったのは数々の小鉢なのだが、それぞれが季節感あふれるものでほうずきの中に甘露煮のようなものが入っていた。

　京都と言えば鯖寿司だが、もりわきのは一貫だけで出てくる。タレを薄く塗ったそれは芸術品のようだった。

　最後の方で、鍋も出たのだがミルクの中に浮かぶ牛しゃぶだった。もちろん経験したことのないしゃぶしゃぶの肉で、将にもりわきならではの品だった。