空港からホテルへの送迎はマイクロバスだった。我々は預けるスーツケースなどが無いのでさっさと乗り込んで前のほうの席を占める。車はところどころ渋滞していて、通常は40分ほどで着くそうなのだが1時間ぐらいは掛かるだろうと案内人は話していた。向かいの席にはちょっと神経質そうな若い二人組の女性が乗っていた。顔が似ていたので姉妹らしかった。バスが走りだしてから不安そうに、両替所には寄ってくれるのかと訊いていたが、案内人が両替の金は用意してきているというと安心した様子だった。いかにも海外旅行は初めてで、緊張していて失敗しないように必死という感じだったが、誰でも初めての海外はそういうものだろうと思う。飛行機からも見えた大きく蛇行する大河を渡ったところで台北市内に入ったようだった。