16世紀の修道院を改築して作られた四つ星ホテル、クロワトル・サンルイをもう少し紹介してみたい。
昔、修道院だった部分は分厚い石の壁と頑丈そうな太い柱の梁がある天井で出来ている。
ホテルの部屋としては使われてなさそうだったが、修道院の質素な生活を感じさせる分厚い板だけのドアの部屋なども残されていた。
元が修道院なので礼拝堂もあり、結婚式などでは使われているらしい。中に入ることは出来なかったのだが、二階から三階にあがる階段の途中にある小さな窓から垣間見ることが出来、美しいステンドグラスがちらっと見えた。
また礼拝堂の真上に当たる部分には昔は時を告げていたと思われる鐘楼も備わっていた。
修道院の廊下だったところは宗教画がかなりの数、飾られていてさながら美術館のようだった。
古めかしい部分だけではなく、新しく、とは言っても20世紀になって以降ぐらいの事だろうが、建て増しされた部分の屋上にはプールも備わっていた。
二つある中庭の片方は昔の修道院の風情そのままで、中央に噴水のある池と大きなオリーブの樹があるのみの閑静な雰囲気。もう片方は石畳と緑の芝生で敷き詰められた明るい雰囲気でテラス席が設けられて朝食のビュッフェで使われていた。