京セラ美術館を一通り観た後は再びバスに乗って祇園に戻り、建仁寺へ行ってみようということになる。岡崎の京セラ美術館前のバス停で待っていると100号系統というバスが来る。中央部の入り口が開くのを待っていたら、何とそのままバスは発車してしまったのだ…

京セラ美術館は建物の壮大さばかりに圧倒されて、その印象が強くふと展示はあったのかと疑問になった。当時の旅行パンフレットを捜すと出てきて、中に見覚えのある写真があった。中村大三郎という人の描いた「ピアノ」という着物を着た婦人が演奏している画…

リニューアルされた京都市美術館はとても天井が高く、開放的な内部空間が広がっていた。よくよく考えてみるとリニューアル前のものには入ったことがなかったかもしれない。以前はよく日展の展示会をやっていたが、日展は東京で観るのが習慣になっていたし、…

天麩羅屋・かふうで天丼を堪能した後、息子とは別れてバスで岡崎公園に向かう。旅行に出る直前に、日曜美術館だったか美の巨人たちだったかで紹介されていたリニューアルしたばかりの京セラ美術館を見てみたかったのだ。ここ数年ずっと京都を毎年数回訪れて…

午前中に掃除を終えて、昼は妻がスマホで調べた京大正門前、吉田神社山門手前にある天麩羅の店、かふうで採ることにする。 人気店らしく列が出来るというので、早目に着いて自転車に乗って来るという息子を待って合流して入る。 店はカウンタ方式で目の前で…

朝食を採ってから早速ホテルを出て息子のアパートに向かう。今回の旅行では７年ほど棲んだ一人住まいのアパートのベッドが壊れたというので通販で先に送り込み、高さ調整などを一緒に手伝っている。布団もマットレスに換えたので、ベッドマットとボックスシ…

二日目朝は６時半頃には起きてしまう。スマホで最寄りのパン屋と開店時間を調べ、三条の進々堂へ買いに出るがコロナ対応で開店時間は遅くなっていた。そこで進々堂よりもう少し北側へ河原町通りを上った所にあるもう一軒のパン屋、志津屋に行ってみると既に…

もりわきは料理の趣向も凝っていて素晴らしい。季節は秋だったこともあって、突然虫篭のような盆が出て来た。 中にあったのは数々の小鉢なのだが、それぞれが季節感あふれるものでほうずきの中に甘露煮のようなものが入っていた。 京都と言えば鯖寿司だが、…

今日はもりわきの酒について紹介する。料理が出る前にまずアペリティフが供される。梅酒をベースにしたものだった気がするのだが、もうはっきりとは憶えていない。 もりわきは基本的に和食なので合わせる酒は勿論、日本酒ということになる。一合徳利で出して…

もりわきの料理は確かに旨いのだが、説明するのが何とも難しい。それだけ凝っているということだろう。最初に前菜として出されたものも、とにかく色映えがする何かとろっとするものだったが、何だったかというと後から写真をみても判然としない。海胆を使っ…

予約をいれた６時の５分前ぐらいに料亭もりわきに入る。案内してくれたのは厨房のすぐ隣ぐらいの席。といってもそんなに広い店内という訳ではないのですべての席が厨房のすぐ傍といってもいいかもしれない。 黒の漆塗りの盆の上にまず箸だけが置かれていたの…

八坂神社を出て祇園界隈に入ってからも店の予約時間までまだ少しあったので、花見小路を始め祇園の街並みを見物しながら少し歩く。 だんだん日が暮れてくると店ごとに掲げられた雪洞に灯が入り、どんどん趣きが深まってゆく。 狭く細長い石畳の奥に繋がる京…

祇園の割烹もりわきの予約は６時だったが、その前に少し散歩をしようとホテルを４時半には出る。三条から木屋町、先斗町をぶらぶら歩いて四条大橋を渡る。そのまま真っ直ぐ進んで八坂神社境内を歩いてみることにする。既に参拝時間を過ぎているので人通りは…

３時前には掃除を切り上げ、ホテルに向かう。今回も前年と同じ三条寺町通り沿いのホテル・グレイシィを採った。ここは朝、エスプレッソとクロワッサンの無料サービスが別館二階であるのだが、その場所に京都のガイドブックが閲覧出来るようになっている。前…

この年の京都旅行では観光よりも息子のアパートの掃除をメインにしていて観光は最終日の宇治行きだけを計画する。初日は最初からアパートに直行し、事前にネット購入して送り込んでおいたベッドの高さ調整から始める。一人では出来ないので三人掛かりで組み…

いつもどおり朝８時に京都駅に到着する。妻が伊勢丹駅ビルの最上階近くにスカイウォークという空中遊歩道のようなものがあるというのを調べてきて、行ってみようということになる。イルミネーションをやる大階段をエスカレータで登ってゆくと確かに階段の両…

この年に始まったコロナ禍により電車に乗るのは前回の京都旅行で一年強ほどブランクがあった。懼れていたのだがパスモはやはり期限切れで、駅改札で認証し直して貰わねばならなかった。 天気はあまりよく無くて、富士には雲がかかり何時もより何故か小さく見…

２０２０年は公私共に大変な年だった。公は勿論コロナ禍が実質日本で始まった年で非常事態宣言が何度も出され、GO TOキャンペーンが始まった年でもあった。私的には年初に母親を介護の為に引取り春、看取った年でもあった。 年数回続けてきた京都旅行もなか…

京都の最後は歩くのも疲れて京都市内を周遊するバス206番線を乗り継いで２時間ぐらいをエアコンの効いた車内で過ごす。 京都最後の食事は伊勢丹最上階のレストラン街の中の葵茶屋というところで蒸し物懐石料理を愉しむことにする。この店ももう三度目位にな…

ホテルはチェックアウトタイムの１１時ぎりぎりまで粘ってゆっくり入浴などをしてから出る。この日は息子の買物に付き合うことになっていたので１１時半頃京都駅で待合せる。昼時になってしまうので先に伊勢丹地下の何時ものイートイン、蓬莱５５１で中華を…

翌日はもう最終日となる。この日もホテル北館二階のラウンジに行って無料のエスプレッソとクロワッサンを採りに行く。パンは一人一個なのだが、私も妻もそれぞれ相手の分も取ってきてしまい、二個ずつ食べることになる。 パンだけでは足りず、前日バス停前の…

５時過ぎに京都駅に戻ってくる。寝坊して天橋立旅行を逸した息子とは三条のホテルで待合せ、ホテルまで地下鉄で戻ってくる。夕食は歩いて行けるところにしようということになり以前にも行ったことのある四条界隈のうしのほね あなざという店にする。 定番の…

天橋立駅へ戻ってきて特急はしだてが既にホームに入っていたので冷房の車内にすぐ入って涼んで発車を待つ。 帰りも山陰の田舎の原風景を愉しんでいく。 福知山で停車した際に、ホームに掲げられていた大きな天橋立観光の看板をみて、つい撮影する。 福知山を…

遊覧船の帰りの便は屋上デッキ付きのタイプの船だった。帰りの便も相田翔子似の独り旅の女性も一緒だった。後からヤンキー風の家族が乗って来てうるさそうだったが、すぐに屋上デッキに出て行ったので助かった。我々は暑いのでずっとエアコンの効いているキ…

１時半過ぎの下りケーブルカーでいよいよ帰路につく。下りも最前列を確保する。 デジカメの望遠で天橋立の付け根辺りをみると反対側にもケーブルカーがあるらしいことが判る。そう言えば切符を買う際に両方が乗れるという券も売っていたことを思い出す。 帰…

展望レストランを出てから店の前の笠松公園展望台で定番の股覗きをやってみる。天気がいいので空も海も蒼く映えているのだが何せ暑い。早々にケーブルの駅へ戻る。 駅構内の一角に勝手に弾いていいらしいピアノがあったので、丁度練習中だった米津玄師の檸檬…

ケーブルの頂上駅に着いたのはちょうどお昼時だった。冷房の効いた車内を出るとうだるような暑さだ。食事を採る場所は少なそうだったので多くの乗客が入ってくるより前に展望レストランに飛び込み席を確保する。窓際の景色のいいカウンタ席を薦められたが、…

ケーブルの乗り場はほぼ一番で並んだので、最後尾の一番眺めのいい席をゲットすることが出来た。隣にロープウェイがあるのだが、暑さのせいか殆ど乗る客は居ないようだった。ケーブルカーのほうは冷房が効いていて快適だ。 ４０年前にもケーブルは乗った筈だ…

１５分ほど遊覧船に乗って着いたところは一の宮遊覧船乗り場という所だった。遊覧船には屋上デッキのあるものと無いものがあることが判る。屋上デッキはかもめに餌やりをする為のものらしい。我々が乗ってきた臨時便はデッキ無しのものだった。 船着き場から…