norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

左沢(あてらさわ)線の気まま旅

帰りの奥羽本線はずっと各駅停車での旅だったようだ。山形を通過する一つ手前の北山形でローカル線の左沢線に接続している事に気付き、寄道をして、終点の左沢まで行ってみることにした。左沢と書いて「あてらさわ」と読むことはずっと前から知っていた。中…

特急の通過待ち

東北からの帰り道は奥羽本線を使うことになる。横手という駅で東北本線の方へ向かう北上線と分岐するのだが、その横手の次の駅、柳田で特急通過待ちの為、ホームで待たされることになる。 ホーム直後の防風林の向こう側は延々と田圃が広がっていて他には何も…

ピカソ シルヴェットとの邂逅

偶々ガイドブックで見つけた平野政吉美術館だったが、藤田嗣治など有名な画家の作品を幾つも観た後、ギャラリーの最後の階段手前でとても美しい女性の横顔の油絵を見つける。その絵に見入っていると初老の紳士が後ろから近付いてきて、ピカソのシルヴェット…

秋田県への第一歩

田沢湖のユースへ泊った翌日は、もう東北旅行から帰る日だった。田沢湖から国鉄の駅まではバスですぐだった。その時、田沢湖駅から秋田県まではすぐの距離にあることに気づいた。特に行きたい目的地がある訳では無かったが、秋田県には今行かなければもう二…

田沢湖の夜 ジャズ喫茶

十和田湖や田沢湖のような湖しかない場所で何をしていたのか考えていて、ふとジャズ喫茶へ行ったことを思い出した。 最初に泊った盛岡でも夜、珈琲を呑みに喫茶店へ行っているが、そこは間違いなくジャズ喫茶ではなかった。そうなると消去法で、ジャズ喫茶に…

田沢湖へ

十和田湖畔の博物館ユースに泊った翌日は、青森とは反対方向へ向かう田沢湖往きの国鉄バスに乗っている。田沢湖へ向かった事は間違いないのだが、不思議なのはどうやって時間を潰したかだ。十和田湖畔にも田沢湖畔にも大して見る場所はない。二つの湖の間は…

十和田湖 遊覧

青森を出た国鉄のバスが十和田湖に到着したのは昼過ぎと夕方の間位だった筈だ。とにかく湖畔には何もないところで、ユースに入るにはまだ時間があったので遊覧船に乗ることにした。陽は翳り始めていて、湖面を囲う山肌は夕陽を浴びて淋しげな雰囲気を醸し出…

国鉄バス 奥入瀬巡り

青森駅で青函連絡船を見送った後、バスで十和田湖へ向かうことにする。何故バスを使ったのか不思議だったが、よくよく考えてみると青森ー十和田湖間は当時の国鉄が定期観光バスを運行させていて、これに周遊券で乗れた事を思い出した。周遊券を買った時点で…

津軽海峡 秋景色

盛岡のユースホステルに泊った次の日は青森を目指すことにする。何日か前に東北本線は今は一ノ関までと書いてしまったが、それは誤りで盛岡までが東北本線だった。その先は八戸までがIGRいわて銀河鉄道、更にその先が青い森鉄道という第3セクターのロー…

盛岡 泊

松島を巡った日の夜は盛岡に泊っている。今、JR時刻表を観てみると東北本線と第3セクターのローカル線を乗り継いでいくと松島から盛岡まで3時間強掛かるようだ。東北本線が青森まで通じていて特急、急行もあった時代ならもう少し短い時間でゆけたかもし…

遊覧船 周遊

松島ではあまり記憶が残っていないと書いているが、残っている当時の写真からどうみても船の上から撮っているらしいものがある。既にセピア色に変色しかかっているものだ。地図を観ると埠頭のすぐ傍に遊覧船乗り場があるので、そこから船で松島を廻ったとい…

記憶のない松島

大学生の頃から日本三景は全て制覇したいと思っていた。宮島は高校の修学旅行で既に訪れていたので、残るは松島と天橋立だった。 そんな思い入れの松島だったが、不思議と松島の記憶は残っていない。昨日使った画像の福浦橋の入場切符もそれが残っているから…

ああ、松島や・・・

青葉城を一通り見学した後は、松島へ向かうことにした。どうやって松島へ行ったのか確かめようとして時刻表の地図を開いてみた。私が今持っているのはこのブログを始める時に購入した2014年1月版の時刻表だ。勿論、当時青森までが東北本線だった筈の路…

青葉城

仙台では青葉城に行ったのは間違いないのだが、どうやって行ったのかは全く記憶にない。今調べてみると普通はバスで20分位乗っていくらしいので、おそらくバスを使ったのだろう。 はっきり記憶に残っているのは写真を撮った伊達正宗の騎乗像とキリシタン像…

仙台 到着

東北一人旅で上野を夜遅くに出発した夜行急行は、夜明け前ぐらいに最初の目的地、仙台に到着する。時間は分からないが、駅前で最初に撮った写真が残っていて、それからすると朝5時前後ではないかと思われる。 つい最近、テレビの旅番組で仙台駅舎の今の姿を…

幻の夜行急行 2

昨日はブログ更新後、コメントを頂いて「明星」ではないかと言う事だった。そんな名前を聞いた覚えがあって、それかなとも思ったが一応ネットで調べてみると東京発大阪行きだとあった。 夜行急行はなかなかヒットしないのだが、暫く検索を試行錯誤していてと…

幻の夜行急行

学割によって購入した東北周遊券、全国ユースホステル案内と会員証をリュックに入れて上野を出発したのは、大学2年目の秋、十月半ば近くだった。 乗ったのは、おそらく夜9時台初の夜行急行だった筈だ。当時、周遊券では急行までが料金上乗せなしに乗れる事…

学生割引

大学生が長期で旅行すると言えば周遊券。周遊券を購入すると言えば学割証が必須だった。学割は高校生の時から定期券購入で使っていた筈だが、高校生時代にはあまり記憶にない。おそらくは定期券を購入するには学生証を提示すれば学割が適用されたのだろう。 …

いよいよ本格的一人旅

大学サークルの合宿とその余韻を愉しむ貸別荘の旅から帰ってすぐ本格的な一人旅を計画した。一人旅はすでに自転車旅行で実施済だったが、電車を周遊券を使って巡る旅をずっとしたかったのだ。電車はJRではない当時の国鉄。私の大学生の時代はまだ青春18…

成就しなかったひと夏の恋のかけひき

合宿直後の伊豆旅行は、どうも私と、その当時気になっていた女の子を結び付けようと画策された陰謀があったように思う。男女四人が車で初めに別荘に乗り付け、第二陣の男性三人が後から電車で到着する前に、買物をするからと先輩ともう一人の女の子が買出し…

合宿直後の貸別荘の旅

合宿本体では恋のかけひきはあったものの、結果としては何の進展もなかった。そんな合宿が終わった数日後、合宿に参加した中では最年長の一人である先輩から伊豆の別荘での一泊旅行に誘われた。 その先輩のおじさんという人が大工で、伊豆に別荘を建てたばか…

最終日の大合唱の準備

最終日には恒例となっている各グループが順番に演じる演奏会があるのだが、その最後に全体合唱を企画した。あまり準備も出来なかったので、合宿に出る前夜に自宅でビートルズのアルバム、アビーロードからHERE COMES THE SUNを選んで、ラジカセで右チャンネ…

恋のかけひき

大学のサークルでの夏の合宿というのは、ある種のかけひきの場でもある。大学や短大に入学してくる他校を含めた女子大生たちに入部の勧誘をし、入ってきた新規女性部員たちが何とか打ち解けて、そのうちの何人かが新らたなカップルに成り始める時期が夏の合…

合宿の毎日

合宿の宿舎である養狐園は北軽井沢の奥で、白樺が所々に生えている芝生の草原に囲まれていた。見上げれば浅間山がすぐ近くに見えた。 そんな環境下で朝一番にするのはラジオ体操だ。これは延々と受け継がれてきたサークルのしきたりによるもの。朝一番に皆を…

北軽ホリデーセンタと養狐園

軽音楽系サークルは写真はおろか当時の資料は全くといっていい位残っていない。合宿で使った場所は当時の日記から北軽ホリデーセンターと養狐園という所だった。前者が楽器の練習、演奏などを行えるホールのある施設で、廃校になった学校跡のような場所だっ…

北軽井沢までの長い道のり

合宿当日の朝の集合は9時だった。前年の蓼科への合宿の際は集合場所は新宿の安田生命ビル前だったが、この時は大学のキャンパスまでバスに来て貰った。ドラムセットやアンプなどの機材も運ばなくてはならない都合があってお願いしたのだった。自分は責任者…

サークル合宿 申込み

五月のゴールデンウィークに自転車旅行をした後、出掛けた旅行はサークルの合宿旅行だった。前の年、入会した軽音楽系のサークルで右も左も分からない中、連れて行かれたのは蓼科、車山高原のペンションを貸し切っての合宿だった。このサークルは一部の留年…

自転車旅行 帰路

熱海に野宿した夜は買ってきた麦酒も早々に尽きて8時過ぎには寝ることになる。しかし12時過ぎには波の音がうるさくて起きてしまう。オールナイトニッポンを持参したラジオで聴いたり、外で暴れたりして遊んでいた。再度テントに入って二度寝したのが3時…

熱海 野宿

十国峠から熱海への下りでは、手が痛くなるぐらいずっとブレーキレバーを握りしめて降りていったと当時の日記にあった。熱海市街に入って喫茶店ユーバンという所でコーヒーを飲んで小休止した後、夕食としてラーメン屋に入る。 その後、適当な店で夜用のビー…

箱根制覇

二度目の自転車旅行で箱根を制覇した後、最高地点の箱根峠から伊豆半島の尾根伝いに十国峠まで走っている。ここで記念撮影をした後、その日宿泊予定の熱海を目指すことになる。ここからは下り坂で、今までの苦労が報われる形となる。宿泊はテントでの野宿と…