norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アライド・オートモティブ

デトロイトに来て六日目にはアライド・オートモティブという会社から招待を受けた。エンジンの燃料噴射システムの部品などを作っている会社で、工場を見学したり、見本の部品を見せて貰ったりしている。 アライド・オートモティブはM&Aの典型的な会社で、…

ハウスキーピング

講演発表の為にやってきたデトロイトには、約一週間滞在した。その間ずっと同じシェラトンユニバーシティインというホテルに宿泊していたのだが、そのホテルではハウスキーピングという、所謂ホテルの部屋の掃除は米国のホテルでは普通に見掛ける黒人のオバ…

カナダの夜

フォード技術陣とのテクニカルミーティングが終わった後、彼らの招待でデトロイト川対岸のカナダのレストランでの会食に招待されたのは昨日も触れている。そこはフォード・テクセンのあるディアボーンから1時間も掛からない場所だった。国境になっているデ…

フォード訪問

デトロイトの五日目には今度はフォードのテクニカルセンタを訪れることになる。アナーバーからデトロイトダウンタウンへ向かって車を走らせ、デトロイトに入る少し手前にディアボーンという街があって、そこは完全にフォードの城下町だった。 私の記憶では自…

晴れた日にはGMが見える

晴れた日にはGMが見える。このフレーズを初めて耳にしたのは何時だったのだろうか。調べてみると、日本版が発刊されたのは1986年の4月で私がデトロイトを訪れたのより後だが、原書はおそらく既に発刊されていた筈だ。 コボホールへ向かう際に車を停め…

コボホール 最初の訪問

デトロイト到着四日目の午後にして初めて、発表講演の会場となっているコボホールへ向かう。コボホールは今ではロックバンドのキッスがコンサートを行ったことで有名なようだが、30年前の当時は見本市などが行われる東京のビッグサイトみたいな感じの建物…

講演発表の為の発音練習

デトロイト到着四日目の午前中は、駐在事務所にてのオーラル発表の練習に充てられた。講師として見てくれたのは、現地雇入れの営業兼技術者のマイクという男。ネイティブなので発音を中心に診て貰う。マイクから指摘されたのは、時間の単位、秒のherz。どう…

GMミーティング 2

技術ミーティングで訪れたGMのテクニカルセンターでは、お互いのプレゼの後、技術論議もした。通訳代りにワシントン事務所駐在員のS氏が日本からの出張組三人に同行してくれたが、S氏も会話全てを理解した訳ではなかった。 ミーティングで驚いたのは、会…

GMミーティング

ここ暫くリアルな旅に出ていた為に約3日分、更新が空いてしまった。帰宅したのが深夜を廻ってしまったが、これは昨日分。 駐在員事務所でウェルカム・パーティが開かれた日の午後は、エンジン系の駐在員によってGMの技術者たちとのミーティングがアポイン…

駐在事務所のウェルカム・パーティ

前夜、おそらくは3時過ぎぐらいまで呑んでいたらしい。激しい二日酔いに時差呆けが加わって、よれよれの状態で我々三人は若い駐在員のピックアップで何とか駐在事務所に到着した。若干の遅刻にはなっていた。 しかも、出張遠征隊の隊長である研究所所長の某…

デトロイト 休日の気の緩み

デトロイトの休日の最後は、ホテルの私の部屋で皆と少し酒を呑もうという事になった。少し・・・の筈だった。 成田を出る際に、免税品店で許容枠目一杯の三本の洋酒を仕入れてきていた。そのうちの一本がシーバスリーガルの1L壜。デトロイトに到着して二回…

デトロイト 休日のルーティーン おまけ トレーシー・ローズ

イプシランテの夜は、前述の通り怖い思い出ではあったのだが、同行した関連会社のT氏はしたたかだった。件のポルノショップで、さるVHSテープを入手している。帰国後、私も回覧で見せて貰ったのだが、それは超有名だったらしいポルノ女優の処女作だった…

デトロイト 休日のルーティーン4 イプシランテの夜

フォードミュージアム、大型ショッピングモールと続いたデトロイトでの休日の過ごし方の定番の最後は、アナーバーの隣町、イプシランテでの食事だった。イプシランテは名前からしておそらくはアメリカ・インディアンの街だったのだろう。ハーブという名のイ…

デトロイト 休日のルーティーン3

昼食にメイン州のロブスターを食した後は、定番のショッピングモールへ連れてゆかれる。今では日本でもららぽーとなど大型ショッピングモールは珍しくなくなってきたが、当時はその大きさに目を見張ったものだった。四つの大きなパビリオンが中庭を挟んで複…

デトロイト 休日のルーティーン2

デトロイトに着いて二日目が日曜、休日で、定番のナイヤガラの滝観光かフォードミュージアム見学のうちの後者に連れられていったことまで書いた。これはだいたい午前中に終わってしまう。昼には出張中に一度は必ず行くというロブスターの専門店へ連れられて…

アナーバーとデトロイトの往復

1986年の米国出張は16日間の旅行だった。そのうちの前半1週間はデトロイト郊外の学園都市アナーバーに宿泊し、講演会会場のあるデトロイトのダウンタウンまで片道約1時間掛けて車で通う毎日だった。 インターステートと呼ばれる州間国道を制限速度一…

フォードミュージアム

デトロイトに着いて二日目は日曜日だった。海外駐在事務所に日本から出張者がやって来ると、休日は駐在員が観光案内に連れていく習わしになっていた。行先は決まっていて、ナイヤガラの滝巡りか、フォードミュージアムだった。多数決で決めたのかもう忘れて…

ホテル隣のバーガー店での朝食

デトロイト郊外のアナーバーに到着したのは土曜日の夜で、ホテルにチェックインしたのはもうすっかり辺りは暗くなっていた。最初の夜はピックアップしてくれた若手駐在員に連れられて、近くのステーキハウスへ行ったと記憶している。深夜近かったが結構盛況…

シェラトン・ユニバーシティ・イン

デトロイト空港で、知り合いの現地駐在員のピックアップで駐在員事務所のあるデトロイト郊外の街、アナーバーまで連れて行って貰う。事務所に顔出しをしただけですぐに宿泊先のホテル、シェラトン・ユニバーシティ・インへと向かう。アナーバーはミシガン大…

ピックアップ用連絡車

米国出張の旅行記が出てきて、空港まで迎えにきてくれた現地駐在事務所の社用車がプレーリーとバネットラルゴであったことを改めて思い出した。所謂ミニバンと呼ばれたジャンルだ。 いずれの車両もN社が米国市場に新規展開したばかりの車両で当時流行し出し…

デトロイトにて米国入国

28年前の米国出張のことを書こうとして、どうしても記憶が曖昧なので、当時から残っている資料を捜していて、旅行記を付けていたことが今になって発覚した。日付を見ると約十年前に記したもので、書いた事実も内容もすっかり忘れていた。これを読むと、忘…

いよいよデトロイト空港へ着陸

シカゴからデトロイトへは約1時間程度のフライトだったと思う。2月初め頃だったので、飛行機の窓から観る景色は白一色の雪景色だった。 デトロイト空港の冬は天候の悪い事が多く、その空港を多用しているノースウエスト航空は選りすぐりのパイロットばかり…

シカゴ、オヘア空港での乗継

成田発デトロイト行きノースウエスト航空便はシカゴのオヘア空港でトランジット、乗継だった。過去にドイツ、フランクフルト空港を経由した時には、大きな空港だと思ったが、オヘア空港は確かその当時、更に大きな空港だった。 同行のT氏が端から端まで行っ…

同行者 T氏

1986年の米国講演出張では、関連協力会社のT氏がずっと同行することになる。昨日の記載にもあるが海外出張の手配の一切をXX航空サービスという子会社が引き受けていたのだが、T氏の所属する会社にはそのような組織がなかった。ホテルの手配などをし…

ノースウエスト航空

80年代中頃、所属していた会社は会社名を冠に持つXX航空サービスという子会社を有していて、社員の海外赴任・海外出張手続きをこの会社が一手に引き受けていた。米国出張には殆どがノースウエスト航空が使われていた。この時を含めて三度ほど米国出張を…

海外出張のお土産

海外出張に先だって準備したものに、訪問先へ持ってゆくお土産というのがある。当時はそういう風習があったのだ。その費用要求も会社から認められていた。大抵は日本の物っぽい小物が多い。日本人形や扇子などは結構高価なので数が多い場合は選べない。私の…

発表ついでの巡業旅行

発表講演が決定となった後、その後の巡業旅行とでも言ったらいいようなツアー計画を立てることになる。当時、海外出張と言えば、一生に一回行けるかどうかという時代で、どうせ行くなら一週間ぐらい掛けてその国のあちこちを廻っていいという風潮があった。…

海外発表講演の準備

海外での発表講演となると、準備するものが色々ある。まず最初に作るのが印刷頒布される講演論文の原稿だ。何せパソコンも、ワープロでさえまだ無い時代だ。印刷は写真印刷で、講演会を主催する事務局から送られてきた厚手の原稿用紙にタイプライターで打っ…