宴会は普段はラーメン屋に使われているらしい座敷。そこにテーブルを口の字に並べて同期十一人が座る。私はちょっと狭い四人がけのところへ押しやられてしまった。そして当時営業部長をやっていた同期の一人が呼んだらしいコンパニオンの女の子三人が入ってきた。ひとりは茶髪のけばい浜崎あゆみ風。もう一人は顔格好も喋り方も西村知美そっくりな子。もう一人は印象も薄い。私の席は狭い四人掛けなので、コンパニオンの入る余地がないと思ったが、自己紹介の時に私が我々メンバーの事を解説をしてあげると懐いて西村友美似が傍に来た。さりげない営業口調で、「一番ケチなのはJAさんで、ぜったい延長なんかしないの。」などと暗に延長を誘っている。それまで会社の接待等で過去に何箇所かでコンパニオンを試した中でも、かなりいいほうの部類であるように感じた。自分の挨拶では、趣味の自転車のことなどで短く纏めた。
