単身アパートに到着しての三日目はわたらせ渓谷鉄道というローカル線の途中にある水沼という駅構内に温泉があるという場所へ行ってみることにする。
事前にイベントの動員で土日に自宅に戻れない週があった時に自分一人で行って来たものだったが、家族でそれを体験しようと思ったのだ。
朝一番の風呂を体験しようと8時前にはアパートを出て最寄りの両毛線の伊勢崎駅へ行く。両毛線で桐生駅まで行ってわたらせ渓谷鉄道に乗り換えるのだが、箱根登山鉄道をもうちょっと鄙びた感じにしたような鉄道だった。
この列車(確か二両編成ぐらいだったと思うのでぎりぎりこの言葉でいいと思うのだが)には何と車掌が乗っている。殆ど昔のバスの感覚で、女性車掌はいかにもバスの車掌が持っていそうな小さなカバンを首に掛けていて、車内で切符を販売し改札もするのだ。
(駅で乗務員交替の為、駅舎へ戻るバスガイド風の女車掌さん)