湯田中では湯田中グランドホテルという宿に泊っている。当時の日記にはちょっと古くて狭かったが、それなりに雰囲気があってよかったと書かれている。しかし記憶にあるのは宿の窓から直ぐ前を流れている川が見下ろせたという位しかない。
翌朝、娘は母(私の)を誘って宿で貰った手拭いを持って渋温泉の外湯巡りに出掛けていった。手拭いには外湯の名が壱番湯から順に全部記されていて、それぞれの湯の入り口で朱印を押して貰えるようになっているのだった。この朱印を押した手拭いは旅行の後、暫く娘の部屋の入り口に暖簾のように掛かっていた。
湯田中を出る前に地獄谷野猿公苑というところにも寄っている。猿がお湯に浸かっているポスターなどで有名な場所だ。猿は見掛けたが、温泉に入っていたかどうかは憶えていない。
そして午前中に湯田中を出て帰途についたのだった。