norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

会津 一人旅

f:id:norimakihayate:20190516081817j:plain

 (サニー1200GX)

 大学三年の時に運転免許証を取得し、直後にホンダZを手に入れた。約三年間愛車として使ってきたが、大人の事情で乗り換えることになる。中古車ではあったが軽自動車ではない普通車(一般的には小型車の範疇)になるサニー1200GXだ。サニーには当時1400ccと1200ccの二種類があったが、直属の上司だった先輩からサニーを買うんだったら1400ではなく1200にしてGXかGX-5かにしろと言われた。1400は排気量は大きいのに重いため車としての性能はそれほど良くないのだと言われた。GXやGX-5というのはキャブレターがSUツインキャブという仕様のもので、一般のキャブレター仕様より高性能のエンジンだった。加速性能は申し分ないものだったのだが、一番の泣き所は冬場のエンジンの掛かり難さだった。

f:id:norimakihayate:20190516081837j:plain

 (会津磐梯山猪苗代湖

 この車を使って初めての泊り一人旅に出たのは車を入手して五箇月目のそろそろ寒くなる秋の終り頃だった。行き先は会津磐梯山の麓、横向温泉郷にある磐梯荘というユースホステルだった。猪苗代湖まで車で三十分ぐらいだった。

 はっきり憶えていないが東京を抜けていったのだが、まだ東北自動車道は岩槻から先しか無かったと記憶している。

 郡山で東北道を降りて猪苗代湖へ向い、少し戻って横向のユースに泊ったのだ。ユースといっても民宿に近かった。雪はまだ無かったが霜は降りている時期で、寝る前に車を念入りに暖機し、エンジンの上に毛布を掛けてボンネットを閉め夜を迎えたのだが、翌朝案の定エンジンはなかなか掛からない。最後は宿のおばちゃんに薬缶にお湯を沸かして貰ってエンジンの吸気マニホルドにそのお湯を掛けて温め、やっとのことでエンジン始動に成功したのだった。

 

f:id:norimakihayate:20190516081852j:plain

 (A12型ツインキャブ仕様 但しサニーGXではなくチェリーX-1Rのもの)