大阪では千里という郊外にあった万博記念公園で太陽の塔などを見たあと、市街地へ戻ってくる。大阪には全く土地勘がなく、全て大阪の友人とその友だちたちにお任せだった。
今でいうJRの国鉄の駅がある場所を梅田といい、阪急電車だかは梅田駅という呼称だった。これとは別に繁華街として難波という場所があることもこの時知った。東京で言えば新宿と丸の内みたいなものだろう。
大阪と言えばという感じの、通天閣、心斎橋、道頓堀など有名処を次々に案内して貰い、自分一人だったら絶対に行かなかっただろうと思われる梅田花月という演芸場に吉本新喜劇を観に連れていって貰っている。吉本新喜劇は子供の頃、テレビでしか観たことがない。関西の人は普通に梅田と難波とに二つある花月という演芸場に娯楽に行くらしかった。
夜はたしかお好み焼屋に連れていって貰って、大阪を堪能したのだった。