小樽には結局2時間ぐらい居たのだったと思うが、最後に街角の喫茶店に入って珈琲を頼んでいる。
小樽で思いだすのは、その喫茶店に飾ってあった浮き玉と称する独特のものだ。ガラスで出来た球形のもので、外側に粗い網のようなもので包まれている。浮き玉というくらいだから、浮きとして漁業で使うものなのだろう。どうやって使うものなのか想像出来ないのだが、インテリアとして置かれていると、いかにも小樽に居るのだという実感が湧いてくる不思議な物体だった。
そしていよいよ最後の宿泊地になる筈だった函館へと向かったのだった。