札幌を廻った後は、もう旅の終盤で最後に函館に一泊して帰るつもりでいた。しかしその前に小樽の街を一度だけ観てみたい気持ちになった。函館の夜景も見たかったので時間的にはかなり厳しかったが、国鉄の時刻表を調べて一時間ぐらいなら見物出来そうな事が分かり、急遽小樽へも寄る事にする。
小樽駅に着いたのはお昼ちょっと前ぐらいだったと思う。駅から海岸に向けて貨物の線路が続いているようだったので、線路沿いにずっと歩いていった。
小樽は独特の何か物寂しいような雰囲気のある街で、何処かしこもが絵になる風景の気がした。観光名所もあまり写真に撮っていなかったのに、何でもない古びた操車場の貨物列車の写真などを撮っている。