norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

屍人荘の殺人のデジャブ感

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 数箇月前に「屍人荘の殺人」という本格ミステリ小説を読み終えた。今村昌弘という方のデビュー作にして「このミステリがすごい」、「週刊文春ミステリーベスト10」、「本格ミステリ・ベストテン」の3つの主要ミステリランキングで全て一位の三冠を制覇した作品でミステリ界の新人賞である鮎川哲也賞も受賞している作品だ。

 この作品を読んだ時、妙なデジャブ感に遭遇した。その舞台となった場所がおそらくは信州のどこかを想定している風の山奥のリゾート地で、大きな湖の近くにある人里離れたペンションであったこと。事件が起こったのはそのペンションを借り切って行われたさる大学のサークルの夏期合宿の場であったという設定だ。しかもその合宿中に近くの大きな湖の畔で開かれたロックのフェスティバルイベントが事件に関係してくるという舞台設定だ。

 私が大学一年で初めて参加したサークル合宿は白樺湖を遠景に臨む車山高原の人里離れたペンションを借り切ってのもの。しかも合宿中には白樺湖畔において、名前は忘れたが何とかというロックフェスティバルが開催されていた。

 私はさきの「屍人荘の殺人」という作品を書いた今村という作者が、実は私が参加した軽音楽系のサークルの夏合宿の中に一緒に居たのではないかと疑ってしまうほど、舞台設定が酷似していたのだ。