阿妹茶楼を外からちょっと眺めて写真などを撮った後、最終目的地の九扮茶坊へ入ることにした。この阿妹茶楼や九扮茶坊などのような、お茶を正式な中国作法のもとに供するお店はガイドブックによると茶芸館というそうだ。
茶芸館のシステムは、最初にお茶葉を適量買い求め、席に案内して貰って最初の一回はお店の人に点てて貰い、二回目からは用意されている鉄瓶から自分で湯を注いでお茶を愉しむというやり方だ。
我々が入った九扮茶坊は、阿妹茶楼とは下り坂を隔てて反対側にあり、阿妹茶楼をちょっと見下ろす位置にある。阿妹茶楼と人気を競う有名店である。
店に入ると各テーブルに供する為に常に沸かした状態で多数常備している鉄瓶と甕に入った種々の茶壺が並ぶカウンタでお茶を選んで買い求め、席へ案内して貰う。選んだお茶は烏龍茶の一種だったように思う。席はエアコンの効いた室内と、海に面した外のテラス席とがあり、我々は阿妹茶楼が見渡せるテラス席に案内して貰うことにした。
